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「最適バランスがまだ見つけられないミラン」イタリア・セリエA第1節 フィオレンティーナ-ミラン

今日まで東国出張は継続中で、昨日は宿のWifiを通じてTV SideViewというアプリを使って、家で録画したミランの試合を観戦。とは言え、iPhoneではあまりに画面が小さくてストレスが溜まるので本田が退場するまでだったけど。

ただ、その短い37分という時間だけでも、現在のミランが抱えている問題は手に取るように分かった。

まず最初の印象としては、やはり前後分断サッカーは相変わらずだなと。2トップのバッカとアドリアーノはさほど前線からプレスをかけるタイプではなく、若いCBのロマニョーリとエリーはあまりラインが上げられない。アンカーのデヨングの両脇には広大なスペースがあり、ボナヴェントゥーラとベルトラッチが少し攻撃的なポジションを取ると一気にサイドの守備がザルになる。

そこを何とか本田が前と後ろを繋ぐべく動きまわるのだが、もちろんそうそうボールがやって来るはずもなく、中盤の守備に出来た穴を塞ぎに戻る仕事で手一杯。

その中でもやはり37分に2枚目のイエローで退場したエリーとロマニョーリのコンビは厳しいもので、1度本田がしっかり守備に戻ってボールホルダーにプレッシャーをかけた場面があったのだが、せっかくそこで相手をスピードダウンさせてもCBが全く準備しておらず、そこからど真ん中をスルーパスで抜かれてあわや失点という大ピンチを作ってしまった。

前半も25分ぐらいから、ようやく中盤から前の選手が連動してプレスをかけるようになり、やっとこさミランの攻撃にもリズムが出て来たなと思ったところでCBが裏を取られてしまい、慌てて後ろから追いついたエリーが体を当てて相手を倒してしまって2枚目のイエロー。あまりに軽率で痛い対応だった。

やはり現状の戦力を考えると、ミランが前方からのプレスを主体にしたサッカーは厳しいのではないかと思う。まずは本田を含めた4-4-2のゾーン守備組織をしっかり作り、展開に応じてハイプレスを織り交ぜるようになって行くのが望ましいのではないだろうか。

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