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「これでは世代交代が進まないのも無理は無い」東アジアカップ女子 日本-北朝鮮

土曜日から始まった東アジアカップ。日本の初戦は北朝鮮だったが、相手がほぼベストメンバーで日本はW杯サブ組と国内組で構成された完全2軍とはいえ、結果は2-4で完敗。世代交代に失敗していると言われるなでしこジャパンの現実を思い知らされる結果になってしまった。

とにかく見ていて誰もが感じた事だろうが、あまりにも簡単に相手へボールを渡してしまうミスが多すぎる。ボールを大きく動かすというチームに狙いは確かに感じられはするのだが、局面局面でゆる~い横パスやバックパスを味方に送ってしまい、相手にカットされるかキープできても苦しい体制になってボールをロストしてしまう。

そしてパスやクロスもしっかり相手をスクリーンしてから確実にスペースへインサイドで送るのではなく、何故かアウトサイドやトーキックを多用して狭いところを通そうとしてミスになってしまう。北朝鮮にも結構ミスが多くてせっかく中盤でボールを良い形で奪っているのに、次の瞬間にミスをしてクロスカウンターを食らってしまう。

後半の日本はバテバテになって、DFがラインを全く上げられないところに上尾野辺と川村のダブルボランチが両方とも攻撃参加をしてしまってバイタルがすっからかん、北朝鮮は10番のラ・ウンシムにボールを集めるだけの単純な狙いなのに、あまりに無防備な守備で簡単にやられてしまった。それも、自分たちのミスが多すぎて相手陣内から守備に何度も戻らざるを得なくなった疲労の影響が大きかったはず。

あらゆる意味でW杯レギュラー組との経験の差を痛感させられる試合だったが、増矢や杉田といった若手がハツラツとしたプレイを見せていたのは少ないながらも明るい材料だった。逆に言うと、それだけ中堅世代が不甲斐なかったとも言えるわけだが・・・正直、これでは3連敗も覚悟しないといけないような状況ではあるが、世代交代候補を選ぶための試練と割りきるしか無いのかもしれない。

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