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ツール・ド・フランス2015 第13・14ステージ

ピレネーの山岳から、最終盤のアルプス山岳まで至る合間のステージは、今までだったらコート・ダジュールを通ることが多かったのですが、今年はその北側にある中央高地を横切るパターンになり、アップダウンの多いスプリンター泣かせのコースになっています。

第13ステージは、山岳ポイントこそ3級が1つと4級が2つですが、ゴール前10km地点のところにポイントがつかない上りがあり、しかもフランスで連日続く時には38度になるような暑さのために、あまり大きな動きが無いレースになりました。私も一度トゥールーズのあたりを真夏に自転車で走った事がありますが、水が無い地域のせいか夜は涼しいけれど昼間は異常に暑いんですよね。

レースはもちろん逃げ集団が形成され、ゴール前40kmになってもまだ3分差が付くぐらいにギリギリの攻防が行われましたが、結局ラスト1kmを切ってから集団が追いつき、最後はパンチャー同士の上りスプリント合戦になり、最後はヴァンアーヴェルマートが渾身のアタック、それに何とかサガンが付いて行くものの差しきれず、サガンはわざとやってるんじゃないかと言いたくなるいつもの2位に終わってしまいました。

そして第14ステージは、最後にラ・クロワ・ヌーヴという距離こそ短めですが平均勾配が10%になる激坂が待ち受けるコースで、ステージ勝利こそ24人とかなり大きくなった逃げ集団の中から最後はクミングスが抜け出しゴール、フランス勢のピノーは2秒差で惜しくも勝利ならず。

後方のメイン集団では、最後の登りでキンタナが何度も意地のアタックを見せ、今度こそアシストが消えてフルームは裸になったもののイーブンペースのシッティングでその度に追いつき、逆に最後はスプリントでキンタナに1秒の差を付ける念押しの走りで相変わらず盤石。逆にコンタドールとニーバリはそれぞれ彼らから20秒、30秒の差を付けられてしまいました。

フルームを追い詰めるには、キンタナやコンタドール、ニーバリが交互にアタックしてチームスカイのアシストを振り落とした上で連続攻撃を仕掛けていかないといけないのに、現状でまともにアタックがかけられるのはキンタナだけというのは寂しいですね。もう優勝は動かないとしても何とか最後のアルプスで彼らの意地を見せてもらいたいものです。

さて今日の第15ステージは、久々に最後は平坦なスプリンター向けのゴールになってますが、ゴール前60km地点に2級の山岳があるので、逃げ切りのチャンスがあるステージでもあります。スプリンターを抱えるチームが、どこまで暑さに対応して頑張れるかが展開の鍵になりそうです。

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