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「シュート20本、PK1本でノーゴールの鹿島」J1 2ndステージ 鹿島アントラーズ-清水エスパルス

ツール・ド・フランスの峠の合間に1.5倍速で見た試合なので簡単に。

ともに1stステージは期待を裏切る順位で終わってしまった両チームが、2ndステージで捲土重来を期して望んだ対戦は、やはり低調なチーム状態を象徴するようなスコアレスドローに終わってしまった。

それでもどちらがより悪いかと言えば、それは当然ながら年間総合順位で最下位の清水。大分から田坂氏をコーチとして招聘はしたものの、現状は守備組織というものが明らかに皆無で、3バックは何となくゾーン的に守ってマークを受け渡しているようだが、中盤のポジショニングがバラバラで、各自が勝手にマンマークをして受け渡しもしないので、鹿島の2列目が上がってくると清水の選手がそのまま付いて行ってDFラインに吸収されるような場面だらけ。

当然、中盤でフィルターなど全くかからないので、鹿島は清水の3バックのサイドにラクラクとパスを通して基点を作るのだが、しかし鹿島はここまで攻めておきながら全く点に繋がるチャンスが作れない。1トップの赤崎に高さがない上に、ゴール前に飛び込む人数が攻めているのに足りない。もっと長友のようにSBがガンガン上がってSHが中に切れ込んだりPA内に入って折り返しとかしないと、シンガポール戦のように単にクロスを上げるだけでは点はなかなか取れない。

それでも鹿島は赤崎や金崎、土居が決定的なシュートを放ち、しかも後半26分にはPKまで得るものの小笠原が決められず、逆にカウンターから大前にゴールを決められそうになる始末で、何とも冴えない内容で終わってしまった。全体的に選手のダイナミズムが足りず、要所でガッチリとボールをキープできる人材がいない。今後、ダヴィの復帰でどう変わっていくかというところだろう。そして清水は・・・田坂コーチの守備構築次第かねえ。どれだけ権限が与えられるかはわからないけど。

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