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ツール・ド・フランス2015 第11ステージ

この日のステージは、ツール・ド・フランス伝統のアスパン、トゥールマレー峠を含んだ山岳ステージではあったが、最後の登りが3級山岳と低めで、前日の激闘の影響もあってか総合争いは一見すると大人しい動きに終始しました。

最終的には8人の逃げ集団から、トゥールマレー峠で抜けだした昨年の山岳王であるラファル・マイカが逃げ切ったわけですが、おそらく彼はコンタドールが集団から抜けだした場合には一緒になって逃げるための先行役のタスクが与えられていたはずで、結局コンタドールが集団から抜け出せるだけの余裕が無かったために、そのままステージ優勝を目指したのではないかと思います。

チームとしては精一杯、フルームとチーム・スカイを切り崩す策を行使しているのに、頼みのエースが動けないという状況は寂しいですよね。もとからジロ・デ・イタリアとのダブルツールを目指すのは、コンタドールの年齢から考えて厳しいとは言われていましたが、ちょっと抵抗できなさ過ぎです。

そして同じくツールのタイトルホルダーであるニーバリは、昨日に引き続いて集団から1分近く遅れてのゴールとなり、もう完全に優勝争いからは脱落したと見て良いでしょう。まあ、現実的にはこの先よほどフルームに大きなトラブルでも無い限りはこのまま行ってしまうのでしょうが・・・

かろうじて可能性があるとすればキンタナの一発でしょうか。山岳の能力ではフルームを除けば他のライバルからは一歩抜きん出ていますし、他のチームであれば十分エースを張れるバルベルデという強力なアシストも居てます。例えばこのステージのように、先行するバルベルデにキンタナが追いつき、チーム・スカイのアシスト陣が崩れてフルームが丸裸になれば何かが期待出来るかもしれません。

今日はプラトー・ド・ベイユの超級山岳ゴールという、第2週目最大の山場ステージですので、何とかライバルがフルームに一矢報いる姿を見せてもらいたいものです。

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