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ツール・ド・フランス2015 第8・9ステージ

早いもので、もうツール・ド・フランスも第1週が終了。個人的にも今週末は前回書いたようにブルーレイ・レコーダーの入れ替えがあってバタバタしていましたが何とか無事設置完了。懸案だったモデムやルーター関連の配線もスッキリ、まだ使い方は慣れてませんがまずまず快適に視聴できるようになりました。

さて土曜日の第8ステージは、第3ステージの「ユイの壁」ほどはキツくないですが、ミュール・ド・ブルターニュ、つまりブルターニュの壁と呼ばれる最大勾配15%の坂がゴール前に立ちはだかるステージ。

当然、ステージ争いはピュアスプリンターの出番はなく、予想通りパンチャーと総合争いの選手によるスプリントとなりましたが、途中までフルームが積極的にペースを上げたものの、最後にスルスルとフランス人ライダーのアレクシ・ヴィエルモが抜け出し、集団からはダニエル・マーティンが追いすがるものの捉えきれず、ヴィエルモが地元フランスにとっては嬉しい逃げ切り勝利。総合争いの中では、最後の坂で唯一ニーバリが10秒遅れてゴールし、これでニーバリはフルームに対して総合で2分以上の遅れとなりました。

そして第9ステージは、ツール前半戦最大の山場と言えるチームタイムトライアル。メンバー中で5番目にゴールした選手がチームの成績となるため、いくらエースが強くてもチームの総合力が無いとダメで、しかもリタイアした選手がいるチームにとっては先頭交代で空気抵抗を減らす機会が少なくなるという、弱者にはとことん厳しいステージとなっています。

ここでトップになったのがBMCチーム。フルーム、コンタドール、ニーバリ、キンタナのビッグ4で総合争いが完結していると見られがちですが、BMCのティージェイ・ヴァン・ガーデレンとグレッグ・ファン・アーヴェルマートが総合の2位と3位につけており、このステージの勝利でにわかに注目を集めています。

本命と見られていたフルームのチーム・スカイは、メンバーが5人まで減って最後のニコラス・ロッシュがペースダウンしたため、結果的にBMCからわずか0.6秒遅れての悔しい2位。しかしコンタドールのティンコフ・サクソがから27秒、ニーバリのアスタナから34秒のタイム差を奪って、フルームは2週目を迎えて盤石の体制を築きつつあります。キンタナのモビスターは、スカイから3秒のビハインドで留めましたが、ここまでにフルームから2分のタイム差を失っており、ニーバリ同様厳しい状況には変わりません。

レースは月曜の休みを挟んで、今大会初の超級山岳ゴールが待ち受ける第10ステージを迎えます。間違いなく、総合争いで遅れを取っている選手がアタックをどんどんかけて行く熱いステージになる事は間違いありません。現状では難攻不落に見えるフルーム&チーム・スカイに果たして綻びが出て来るのかどうか、注目したいと思います。

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