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2014-2015シーズン海外組通信簿(イタリア、イングランド、ポルトガル編)

長かったドイツ編が終わって、ちょっと寂しくなってしまったイングランドとイタリア、そしてポルトガル編です。

本田圭佑 5.5

ミランに移籍した昨期後半は病気(?)の影響とイタリアへの順応で苦しんだシーズンだったが、今期は開幕7試合で6ゴールと素晴らしいスタートダッシュを見せ、これは名実ともにミランのエースになるかと期待されたのだが、アバーテ、エル・シャーラウィと本田と良いコンビを見せていた選手が怪我で次々と離脱、本田も相手に対策されて自由にプレイをさせてもらえなくなり、その隙にメネズが自己中プレイで点は取りまくるもチームの機能性は当然低下、彼の得点力が落ちると同時にチームも失速してしまった。本田も怪我を挟んでの復活途中でシーズン終了と不完全燃焼。ミハイロビッチの監督就任が予測される来期もミランに残るだろうが、周りの選手がパスコースを作ってくれて始めて活きるタイプなので、ミランが復活してビッグクラブに戻ってもウイングだけではある意味厳しい。年齢的にもそろそろインサイドハーフなどプレイの幅を広げるトライをして欲しい。

長友佑都 4.5

W杯グループリーグ敗退で失意を味わった後、シーズン前半は新加入のドドーが優先され、長友が出たとしても不慣れな右WBでの起用でどうにも調子が上がらず、マンチーニ監督への交代後は、怪我の影響に加えてマッツァーリ時代はほぼWBで使われていたためにもともと不得意だった守備力がさらに落ちて監督やファンの信頼を失い、そしてさらに怪我の再発という悪循環。ようやくシーズン最終盤になって復帰した後は、移籍の噂を振り払うような活躍を見せて何とか帳尻は合わせたかなというところ。ハリルホジッチ監督のハッパで、もう一度闘志に火をつけて来期に臨んでもらいたい。

吉田麻也 6.5

フォンテとアルデルヴァイレルトのCB2人が良すぎて今期は完全なバックアップメンバーとして位置づけられてしまったが、それでも試合に出れば堅実なプレイを見せてチームから高い評価を得ており、残念ながら欧州戦には届かなかったがプレミアリーグ上位の成績に貢献したのは立派と言うしか無い。プレイではポジショニングの読みとフィードの精度が向上しており、シーズン終盤で失点に繋がるミスをした試合はあったが、以前のような毎試合必ずやらかす不安定さからは無縁になり、良い意味で目立たない選手になった。是非吉田の次を担う選手が日本から出て欲しいのだが・・・

田中順也 6

マルコ・シウヴァ監督に高く評価されてスポルディング・リスボンに移籍を果たすも、ナニ、スリマニ、モンテロ、カリージョという各国エースクラスの選手がひしめき合うFW陣の中ではなかなか出番をもらえず、それでもスーパーサブという制限の中で5得点という結果を出したのは、立場を考えれば上々の結果と言える。しかしチームはリーグ3位でCL出場権を逃し、昨シーズンは首位のベンフィカを率いていたジェスス監督への交代が濃厚で、田中の状況も流動化しそうだ。来期はどこかスタメンで出場できそうなクラブに移籍したほうが良いのではないだろうか。

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