旧閑ガゼッタ

2014-2015シーズン海外組通信簿(ブンデスリーガ編その2)

今朝行われたドイツ・カップ決勝、残念ながらドルトムントは負けてしまいましたね。

ドルトムントは香川を中心に山のようなチャンスを作りましたが1点のみ、ヴォルフスブルクはドルトムント守備陣の不安定さを突いて高い決定力で3点と、まさにドルトムントの今期を象徴するような敗戦でした。

レヴァンドフスキの穴、ラモスやインモービレなど新戦力の効果的な起用法、ゲーゲンプレッシングを封じられた場合の対案を結局クロップ監督は出せないまま、いろいろと限界が見えたのは事実で、寂しいことですが監督交代は必然なのかもしれません。

さて、話は戻って海外組通信簿の第2弾です。

大迫勇也 6

シーズンの前半戦は、ひたすら守って前線にロングボールを蹴り込むフィジカルゴリゴリサッカーに居場所を無くし、使われてもトップ下でパスをさばくだけの役割に終始と、すっかりFWとしては忘れ去られた存在に。しかし後半戦になってようやく、サッカーとはパスを繋ぐスポーツなんだとチームが気付き始め、エースのウジャーとの2トップでポスト役&チャンスメイカーとして覚醒。中盤でパスの供給役になる長澤の復帰も味方して、ウジャーが不調になってからは1トップとしても使われる出世を果たす。しかしシーズンで2ゴールと結果はまだまだ不十分。来期こそ、本当の主力としてチームを引っ張らないといけない立場だ。

乾貴士 6

長谷部が加入した効果は絶大で、昨シーズン後半の完全に干され切った状態から今期はシーズン序盤からスタメンに名を連ね、得点王になったマイヤーと中盤をリンクする存在として活躍。しかし後半戦は調子にムラが出てメンバーから外れる事が多くなり、サブ落ちしたままシーズン終了。また、相変わらず得点力が低くて今期は1ゴールのみと、前線の選手としては寂しい数字になってしまった。香川と一緒でパンチ力が無いのだから、PAの中まで崩し切る能力を身に付けないと、年齢的にもこれ以上のキャリアアップは望めないだろう。

清武弘嗣 6

降格の憂き目に遭った昨シーズンのニュルンベルクとは違い、今年はハノーファーを何とか残留に導いたものの、本来持っているポテンシャルからすると今年も物足りないシーズンになってしまったと言える。彼を見ているとかつての中村俊輔を悪い意味で思い起こさせるものがあり、テクニックやアイデアは非凡なものを持っているにも関わらず、ゴールよりはアシストをする事を好むようで、せっかくのチャンスにPAの中に入らずゴールから遠ざかるポジションを取り、結果的にそこまでボールが来なくて得点にならず、という場面が非常に多い。だからと言って守備能力が高いわけではなく、能力的には使いたい選手だけど、使ったら結果に繋がりにくいというジレンマを生み出す中途半端な存在になってしまっている。最終節にヘディングでゴールを決めたような、何よりも結果にこだわる姿勢を1年通じて保ってもらいたい。

香川真司 5.5

マンUで不遇な時期を過ごした後に、古巣ドルトムントへ鳴り物入りの復帰。最初の試合でゴールを決めたものの、怪我とコンディション不良をずっと引きずってその後はチームと共に低迷、売りなはずのシュートで冷静さを欠くイップスのような症状も出て、一時は最下位にまで落ちるという地獄を見た。恩師クロップの辞任表明というカンフル剤を投入された後半戦から、ようやくかつての片鱗を見せ始めてチームの調子も上向き、最後はドイツ・カップは取れなかったものの何とかヨーロッパリーグの出場権を獲得してシーズン終了。正直、活躍度としては期待外れだったが、最後に本来の能力を見せて終われたのが救い。来期こそ真の復活となってもらいたい。