旧閑ガゼッタ

2014-2015シーズン海外組通信簿(ブンデスリーガ編その1)

さて今期の欧州リーグもほぼ終了という事で、1部リーグに所属している日本人選手を中心に、恒例の通信簿を書いて行きたいと思います。

全体的に見れば、失意のブラジルW杯から休みなくシーズンがスタートし、わずか半年後にはアジアカップをこなしてそこでも早期敗退を喫しと、体力・メンタル共にハードなシーズンだったと言う事で、特に前半戦はチームも個人も苦戦をする選手が多かったように思います。

それでも何とか後半戦は盛り返し、ドイツでは危惧された日本人所属選手の2部落ちが1つも無かったという悪運にも恵まれ、まずまず終わり良ければ全て良しな結果になったのは喜ばしい事です。

ハリルホジッチが、積極的に国内でくすぶっているタレントを発掘する意欲を見せているので、来期以降はそういった選手がぐんぐん伸びて欧州から注目されるような流れに期待したいものです。

ではまずブンデスリーガから。

岡崎慎司 7

マインツの快進撃を支えたトゥヘル監督が昨期でチームを離れ、新任のヒュルマンド監督が身分不相応なポゼッションサッカーを掲げて結局解任、多くの主力が売られる中でドルトムントから新たな柱としてレンタルで獲得したホフマンが怪我で長期離脱と、内実を見ると降格してもおかしくなかったドタバタの中、前のシーズンから3つ少ないとは言え12ゴールを揚げて残留に大きな貢献をしたのは立派の一言。そして未だに、ポストプレイやトラップ、パス精度といった個人能力を伸ばし続けているのには驚くしか無い。ボルシアMGやレスターといった格上のクラブからオファーがあるようだが、きっと岡崎なら正しく使われさえすればどこでもやれるはずだ。

長谷部誠 7

以前からボランチとしての守備力には不安を抱え、案の定ブラジルW杯では中盤を支えきれず、長谷部もここらが限界かと見られていたのだが、フランクフルトに移籍して新任シャーフ監督の元で前のめり玉砕サッカーのアンカーを任されるという壮絶なイジメを受けた結果、何とビックリ長谷部の潜在能力が開花、中盤の危機を素早く察知して相手の攻撃を積み、素早く味方にボールをつなげるという、かつてポジションを争ったジョズエ2世のような選手に生まれ変わった。まさに今シーズン最大の驚きである。1つ難を言えば、ゾーンの意識がまだ薄く、しばしばオリジナルポジションを疎かにしてしまう事があるぐらいか。でもこれでますます代表の後継者に悩む羽目になりそうだ。

内田篤人 6.5

軒並み調子を落とした他の海外組を尻目に、怪我を抱えながらもシャルケにおいて押しも押されもせぬ不動のレギュラーとして安定感のあるプレイぶりを発揮。序盤の不振でケラー監督は解任されたが、ディ・マッテオ監督にも変わらぬ信頼を受けてチームも順調だったが、アジアカップと親善試合で怪我が悪化、その後のシーズンを棒に振る羽目に。そして内田を失ったチームも大失速。かろうじてヨーロッパリーグには届いたが、無念のシーズンになってしまった。ちょうど良い伴侶を得たので、じっくり怪我を治して英気を養い、来期は元気な姿で戻ってもらいたい。

山田大記 6.5

2部リーグではあるが、カールスルーエではほぼスタメンフル出場。ポジションも適性に合ったトップ下で活躍、6ゴールを記録してブンデス1部入れ替え戦出場の3位確保に貢献。プレイ自体はダイジェスト程度でしかまだ見てないが、運動量が豊富で重心が低く、ドイツのフィジカルに負けないスタイルで、性格的にも明るくオープンで溶け込みやすく、たとえチームが2部に留まっても個人昇格は十分あり得るのではないだろうか。