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「ようやくブンデスリーガのFWとしてスタートを切る」ドイツ・ブンデスリーガ第30節 ケルン-レヴァークーゼン

土曜日からどうもたちの悪い風邪を引いてしまったようで、2日経った月曜になっても熱が上がったり下がったりでなかなか治りきらず。なので、この試合は大迫についてのみ簡単に。

強力な攻撃力を誇るレヴァークーゼンに対し、ケルンはまず4-4-2のコンパクトなゾーン・ディフェンスで対抗。そうなると、大迫とウジャーの2トップでどれだけ後ろの8人が押し上げられる時間が作れるかが鍵になるのだが、前半はなかなか思い通りには行かなかった。

ケルンの中盤はレヴァークーゼンの素早いゲーゲンプレッシングにミスせずボールをプレスから逃すことに精一杯で、どうしても前線へのボールはDFからのロングボールが主体になるのだが、やはり1対1でCBに待ち構えられた状態で競り合うとそう簡単に勝つことが出来ない。足元にボールが来るとそれなりにキープは出来るんだけど、今度は体ごと押し倒される始末で当然ファールは取られない。

そんなこんなで守る時間が多かったケルンは、前半42分にPKを与えてしまうが、GKホルンがビッグセーブで防いだ事が試合のポイントとなった。

後半からレヴァークーゼンのペースが落ちたのもあってケルンが徐々に押し上げられるようになり、味方が近くに居れば大迫も良い形でボールを受ける機会が増え、前半ほどの孤立感は無くなる。が、攻めれば守備のスペースが生まれてしまうもので15分に中央突破からグラントに決められレヴァークーゼンに先制点を奪われる。

が、ケルンは怯まず攻め続け、後半32分にフィネを入れて大迫は右SHに下がり、5分後には長澤を投入。すると38分にハイボールに競り勝ったウジャーからのボールがフィネの前に落ち、相手DFが体勢を崩した隙に決めてケルンが同点に追いつき、そのまま試合終了。

大迫にとっては肉弾戦を強いられる厳しい試合ではあったが、以前のようにプレッシャーから逃げて中盤まで下がったりせず、しっかり前線に残って精度の悪いロングボールでも何とかマイボールにしようとする意欲が途絶えることはなかった。フィジカルより何より、そういう戦う姿勢がブンデスリーガのFWとして必要な要素であり、その意味でようやくここからが本当のスタートだという気がする。

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