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「チームの戦術に埋没してしまった清武と原口」ドイツ・ブンデスリーガ第28節 ハノーファー-ヘルタ・ベルリン

怪我のため手術をしていた事が判明した細貝は当然ベンチ外ながら、ハノーファーは清武と酒井宏樹、ヘルタは原口が先発と日本人選手3人が出場した対戦は、終盤に仲良く点を取り合って1-1のドロー。現在、自動残留圏ギリギリの15位にいるハノーファーにとっては痛い結果になってしまった。

試合展開は、基本的に攻めるハノーファーと守るヘルタという流れで、前線に決定力を欠くハノーファーは前の試合のように清武のセットプレイの機会はあっても、流れの中からはほとんど決定機が作れず。後半30分にようやくCKからの混戦を押し込んで待望のリードを奪うものの、清武が退いて守りを固めた2分後にFKからのこぼれ球をシュトッカーに鮮やかなボレーで決められるという始末。

清武は左のインサイドハーフで出場、比較的守備よりも攻撃を意識したトップ下に近いポジションを取っていたが、ヘルタは4-2-3-1ながら原口をほとんどボランチと同じぐらいの高さにした実質4-4-1-1でゾーンを固めて来たので、ほとんど前を向いた状態でボールが持てなかった。このチーム状態では、やはり彼自身が局面を打開して点を取る事が求められているとし、それが出来る選手だと思うのだが、相変わらずあまりそういう積極的な姿勢が見えないのは何とももどかしい。

酒井宏樹については、この試合も1度鋭い突破からクロスを上げたがゴールにはつながらず。その後はヘルタにスペースをしっかり埋められて存在感が薄くなり、終盤の守備でドタバタしたところも。まあ1トップがコナンやホセルではあまりクロスを上げても期待できないので残念なのだが、本人の出来としては好調を維持している。

原口はほとんどSHのように守備に専念。浮き球をボレーしたシュートがGK正面に飛んだのと、アシスト性のクロスを上げる見せ場も少々あったが残念ながら結果は出せず。ボールを持ってもフィジカルで潰される場面も多く、ブンデスに定着するにはもう少し力強さが必要か。そこそこコンスタントに出場できるようになって来たので、一度ハリルホジッチの薫陶を受けてもらいたいね。

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