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「危うく踏切でTGVに跳ねられるニアミス」パリ~ルーベ2015

昨晩はサッカーではなく、北の地獄、クラシックの女王と呼ばれる自転車レース、パリ・ルーベを見ておりました。

パリ・ルーベは、フランス北東部のベルギー国境に近いエリアで行われ、パヴェと呼ばれる中世から続くボコボコの石畳区間が随所に組み込まれ、自転車もサスペンション付きなどの専用機材を使い、カメラマンを乗せたバイクもオフロードバイクが使われるぐらいにハードなレースなのです。

ただでさえトラブルが多く発生するこのレースでは、雨が降ると石畳がスリップして本当の地獄になると言われているのですが、何故か私がこのレースを見始めてからは雨が降ったことはなく、今回も前日に降ったものの当日は晴れ。ところどころにぬかるみはあったものの選手にとってはマシなコンディションでした。

それと、ロンド・ファン・フラーンデレンに続いて本命選手であるボーネンとカンチェラーラが欠場していたという事もあってか、パリ・ルーベにしては珍しく最後まで集団状態が続き、ゴール地点のベロドロームでは7人の選手によるゴールスプリントとなり、そうなると当然スプリント力で最も勝るデゲンコルブが余裕の勝利となりました。

かつてツール・ド・フランスに優勝してサーの称号を頂いたウィギンスが、今シーズンに所属チームであるSkyを離れる事が決まっており、最後の置き土産としてパリ・ルーベの優勝を狙っているという話でしたが、このため8kgも体重を増やしたと言われる努力も実らず、途中で遅れ気味になるなど見せ場なく、最後は18位で失意のゴールとなってしまいました。

ウィギンスはツールを優勝した時にもフルームとの確執があって、その後は明確に走るレースを互いに分けるという方針で来ていましたが、やはりツールはフルームの出場が優先されてしまうので、もう1度ツールを走るために別チームへの移籍を決断したそうですが、このパリ・ルーベ狙いはやはり無理があったようで、いまいち今後の目標、モチベーションが曖昧になったままのような気がしますね・・・

そんな感じでレース自体はそれほどエキサイティングなものではなかったのですが、途中で先頭集団が踏切が降りて別れてしまうハプニングがあり、遮断機が降りてからも何人かの選手が強引に渡っていったのですが、動きが止まった5秒後ぐらいに、フランスの超特急であるTGVが凄いスピードで通過していって、ど田舎だからトコトコと2両編成の電車でも来るのかと思っていたので冷や汗が出ました(^_^;)。もし事故が起こっていたら確実に死亡というかバラバラですからね。しかし300kmの列車が普通の踏切って、日本じゃあり得ない光景ですよねえ。

さて来週はアムステル・ゴールドレース。石畳からは離れてアルデンヌクラシックと呼ばれる舗装路+何度も訪れる急坂の丘という組み合わせのレースになります。そろそろグランツールを狙うステージレーサーが登場してくるレースなので、華やかさが増して楽しみですね。

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