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「シマノのサポートカーに跳ねられる選手」ロンド・ファン・フラーンデレン2015

昨晩はサッカーではなくて、自転車レース・クラシックの王者と呼ばれるツール・ド・フランドル、フラマン語でロンド・ファン・フラーンデレンの生中継を見ておりました。サッカーの更新を期待されていた方、すいません。

カンチェラーラとボーネンというここ数年の春クラシックレースを独占していた両横綱が揃って怪我で欠場したので、さぞかしレースは激戦になるかと思われたのですが、残り27km地点のクルイスベルグの坂でテルプストラとクリストフがスルスルと抜け出し、サガンやファンアフェルマート、デゲンコルブといったライバルが10秒台の差まで追撃しましたが、どうも途中で牽制が起こって2人の逃げがあっさり決まり、最後はクリストフがスプリントを制しましたね。

途中でサポートカーが選手に当たって落車を引き起こしたり、また別のサポートカーに追突してその玉突きで選手が飛ばされたりと、レース以外のアクシデントは起こっていましたが、名物の激坂カペルミュールが数年前から除外された上に、気のせいかコッペンベルクの石畳も荒れた感じが無くなっていて、天気も良かったのでレース自体は非常にスムーズでした。

しかし事故を起こしたのが、ともに日本のパーツメーカーであるシマノのサポートカーだというのはねえ・・・まあ運転手が日本人というわけではないんでしょうが、どう見ても運転のミスによる事故だったのもあって何か大変申し訳ない気持ちになってしまいました。

レースの方も、正直言ってカペルミュールが無くなって以降のフランドルは単に坂が石畳なだけで、あんまりアルデンヌクラシックと変わらない難度になっていて寂しいですね。翌週に行われるパリ・ルーベが、相変わらず悪名(?)高きアランベールを筆頭として、モンサンペヴェルやカルフールドラルブルといったハードなパヴェを組み込んでいるのに比べると、レースとしての格が一段落ちてしまっているように思えて仕方ありません。

カペルミュールとアランベールについては、もし自分が仕事をリタイヤしたら一度、現地を自転車で走ってみたいと思っていたりするので、そういう意味でもレースに残っていて欲しい場所ですなあ。

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