旧閑ガゼッタ

「ビッグクラブ級の選手の中でも見劣りしない岡崎の成長」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 マインツ-ヴォルフスブルク

バイエルンには大きく後れを取っているが単独のリーグ2位、ミッドウィークにはアウェイでインテルを2-1で破った、もはやブンデスリーガではドルトムントやシャルケ以上の強豪にのし上がったヴォルフスブルク。しかしホームのマインツは、ヴォルフスブルクがインテル戦から6人を変えてきたとはいえ、ほぼ互角の内容で1-1のドローという大健闘を見せた。

ヴォルフスブルクのスタメンは、それでもルイス・グスタヴォやデ・ブライネ、ベントナー、シュールレといったかつてビッグクラブに在籍していた代表クラスがずらりと並ぶ威容。そして守備組織についてはゾーンから早いタイミングでマンマークに移行するという、徹底的にツヴァイカンプフを選手の個人能力で押し切る思想の戦い方を仕掛けて来る。

しかしマインツは、そのヴォルフスブルクに対して同じようにマンマーク重視の戦術で真っ向から対抗し、8分にはCKからブンガートが頭で先制点を決める有利な流れと、ミッドウィークの試合の影響もあってかマインツのほうが出足と運動量で上回った事もあって前半はややマインツのペースで進む事ができていた。それだけに、29分に獲得したガイスのFKがクロスバーに当たって得点にならなかった事がもったいなかった。

後半は、ハーフタイムで2人の選手を替えて来たヴォルフスブルクが反撃、ベントナーを基点にしてマインツ陣内へ押し込む展開。すると、後半16分に今度はヴォルフスブルクのほうがセットプレイからナウドが頭でそらしたボールをルイス・グスタヴォが押し込んで同点のお返し。

マインツはヴォルフスブルクが押し込む分、逆にカウンターの機会も何度かあったりするのだがク・ジャチョルが持ちすぎる癖を出してしまっていまいち噛み合わず、後半41分にブロシンスキが右サイドから出したアーリークロスに岡崎が頭から飛び込むが、ボールにはわずかに届かずゴールならず。そして試合はそのままスコアが動かず終了。

岡崎については、ナウド、クローゼ、ルイス・グスタヴォらの屈強な守備陣に厳しくマークされてボールがなかなか届いてこなかったが、少ない機会には確実にトラップして基点を作り、愚直にDF裏への動きを絶やさず味方にスペースを作り続けるなど、得点こそ無かったがチームの勝ち点1獲得に大きな役割を果たしていたと言える。正直なところ、岡崎は見た目で損をしているだけで(笑)、現時点では香川や本田を差し置いて最もビッグクラブの座に近い能力を備えているように思う。それだけ、ここ1年の成長は凄いものがある。

代表では、早速ハリルホジッチ監督がロープを使うなどして選手に対してゾーン・ディフェンスの意識を徹底させる練習をやっているようだが(確かザックも最初はそうやっていたんだが・・・うっ、頭が)、アジアカップやブラジルW杯で寄せの甘いシーンをチェックさせてもいるのは心強い限り。この試合を見ても、例えマンマークであってもちゃんと徹底すればここまできちんと守れるものなのである。やはり基本は1対1の対人守備である事を、ハリルホジッチ・ジャパンから日本のサッカー界に広く伝搬して行ってくれる事を願うばかりである。