旧閑ガゼッタ

「長谷部の交代で屋台骨が抜けたフランクフルト」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 ケルン-フランクフルト

日本人選手のうち長谷部は先発、大迫と乾が途中出場となったケルン対フランクフルトの試合は、久々にケルンの得点力が・・・と言うよりはフランクフルトのザル守備が爆発して(笑)4-2という思わぬケチャドバに試合となった。

ケルンのフォーメーションは4-4-2。まずは4-4のゾーンでサイドを厚く守り、長谷部がボールを持つとFWのどちらかが徹底マーク、フィジカルプレスで中盤を潰してフランクフルトにゲームメイクをさせず、前線にロングボールを放り込んでウジャーと初先発のデイヴェルソンの2トップに競らせてセカンドボールを狙う作戦。

そのプランは見事に嵌ってケルンの先制点はまさにその形から生まれる。前半28分にGKがパントを大きく蹴ると、フランクフルトのCBが2人とも競り負けてデイヴェルソンに裏を取られ、GKの飛び出しを見て浮き球のシュートを決めた。

しかし後半になると何故かケルンのプレスに勢いが無くなり、前半はマークに苦しんだ長谷部がボールを持って展開パスを出せるようになる。そして中を基点にしてサイドを突破、決定的な場面を何度も作るものの、そのフランクフルトの時間帯にマイヤーによる1得点しか出来なかった事が結果的に響いた。

後半も20分を過ぎて両チームともに中盤が間延びし始めるとケルンが再びペースを握り、途中から投入された大迫も積極的に前線から追い回してフランクフルトにプレッシャーをかける。案の定、フランクフルトは長谷部の周りから誰も居なくなっていつもの過労死。

そして後半27分にリセが左サイドからニアを抜くミドルを決めてケルンがリードすると、フランクフルトのシャーフ監督は長谷部に代えて乾を投入、シュテンデラをアンカーの位置に下げる攻撃的な采配を行う。が、フランクフルトにとっては逆にこの選択が致命傷になってしまった。

乾が入った4分後に大迫がゴールを決めるのだが、その前の場面を見るとまずシュテンデラが緩慢なカバーで軽く裏にパスを通され、そこからまたシュテンデラは無理なボールキープをして後ろから突付かれてボールロスト、最後はウジャーのスルーパスに大迫が反応してGKとの1対1を落ち着いて決めた。少なくとも長谷部ならそんな不用意な守備はしなかったはず。

シュテンデラはケルンの4点目につながるパスミスも犯すなど完全に戦犯と言える散々な出来。フランクフルトは後半ロスタイムにマイヤーがPKを決めて得点ランクトップに立つ18ゴール目を決めるが時既に遅し。ケルンは1部残留に向けて大きな勝ち点3を獲得した。

とにかく結果が足りなかった大迫に得点が生まれたのは大きい。今まではバイタルでボールを受けようとフラフラして試合の流れから取り残される事が多かったが、この試合は積極的なプレスバックで例えボールが来なくてもチームに力になろうという意欲が見られた。ドイツのファンはこういう1対1で頑張れる選手が好きなので、この方向性を続けてもらいたい。

フランクフルトは何でシュテンデラをいつまでもボランチで使うのかね・・・まだ乾とポジションが逆のほうが何とかなっただろうに。それだけ長谷部の代えが効かないと言うことだが、ケルンがやったようにチームのアキレス腱にもなってるので、このまま放置するわけに行かないと思うんだが・・・