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「岡崎の成長を裏付ける貴重な勝ち点1」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 マインツ-ボルシアMG

現在リーグ3位と好調を続けているボルシアMGをホームに迎えたマインツは、後半30分ごろまで2点をリードされる苦しい展開ながら、ガイスのFKと岡崎の10試合ぶりとなるヘディングゴールで追いつき、残留に向けて貴重な勝ち点1をゲットした。

前節のホッフェンハイム戦ではあまりにリスキーな戦術で敗戦し、もしかすると新しいシュミット監督は守備を構築できない人なのかと心配してしまったのだが、ボルシアMG戦では時折ポジショニングの偏りはあるものの一応ウイングが中盤の位置まで下がってカバーする4-4-2ゾーンに沿った守備を見せてそれなりに安定感は出せていた。

が、この試合では個人での守備のミスが目立つようになり、27分のラファエルが頭で決めた先制点の場面は完全にマークミス、後半22分の追加点もDFがクルーゼのスルーに対して完全に気を取られてしまい、それをどフリーになったラファエルがやすやすと決めてしまったもので、きちんと集中してさえいれば十分防げた失点だった。

当然、強豪に対して人数をかけた守備をすると攻撃は難しくなり、岡崎は数的不利の中で埋もれてしまいかねない状況ではあったが、もしかすると今や香川を凌ぐのではないかと思えるような正確なトラップで基点となり、確実に中盤へとボールをつなぐ役割を果たしていた。そして小柄ながらも精力的に攻守で走り回るデブラシスも岡崎にとって良いサポート役になっていた。

メディアでは、ロングスローからのヘディングによる折り返しのボールに反応した岡崎らしいゴールに注目が集まっているが、個人的にはこの試合で見せていた正確なトラップに岡崎の確かな成長を見る思いがした。長友もそうだが、一般的に蹴る技術はさほどでもないと思われている選手のほうがトラップが上手くなるというのは興味深い。トラップはキックに比べると練習がモノを言う技術なのかもしれないね。

これで現在マインツは13位。2部とのプレーオフ圏内である16位パダーボルンとの勝ち点差は3と依然危険水域にある。ようやく岡崎にもゴールが生まれたので、これから一気に上昇気流に乗りたいところだ。

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