旧閑ガゼッタ

「岡崎は手応えを口にするが、とても未来が明るいようには思えない」ドイツ・ブンデスリーガ第23節 ホッフェンハイム-マインツ

シュミット監督の初陣となったフランクフルト戦では3-1と快勝して幸先の良いスタートになったマインツ。しかしアウェーでのホッフェンハイム戦では無得点の0-2で敗戦と、残念ながらロケットスタートとまでは行かなかった。

負けたにも関わらず、試合後の岡崎のコメントからは「これを続けるしかないと思う。マインツらしさは出てきている」と前向きな言葉が聞かれた。そのニュースを心強く感じたファンは多いだろう。

確かにマインツのチャンス自体は以前に比べると増えてはいる。この試合でも16分に折り返しから岡崎がフリーで放ったシュートを始め、岡崎の落としからマッリが狙った場面、そしてこれも岡崎からのパスで抜けだしたクレメンスのビッグチャンスなど、少なくとも3~4回の超決定機があってそのうちどれか1つでも決まっていれば試合は分からなかったと思う。そしてサイドをえぐってからクロスの場面も増え、珍しく岡崎自身も6本のシュートを放っている。

が、個人的にそれを手放しで喜べないのは、その攻撃が基本的に守備を犠牲にした形で展開されているからだ。マインツの守備陣形はまさに4-2-3-1という形で、通常はこういうフォーメーションの場合は守備時に4-5-1の形にシュリンクするのだが、マインツはそのままの形が多くてSBの前にスペースが出来ている。そりゃあウイングが守備の戻りを無視すればクロスは上がりやすいわなと。

しかもゾーン・ディフェンスのように中盤がスライドせず、DFラインはかろうじてラインの形は維持しているものの、中盤の動きは組織だっておらず個人の判断で寄せに行くので簡単にポジションの穴が開いてしまう。それはまるで、ゼロックススーパーカップでの後半のガンバを見ているようだった。

後半10分にホッフェンハイムがカウンターから先制点を奪ったが、このシーンでもあまりにも不用意にCBがセンターラインより前に上がっており、カウンターに対するケアが全く出来ていなかった。フランクフルトの守備もたいがいだが、こちらの守備組織のカオスっぷりも引けをとらない。しかもこっちに長谷部やマイヤーはいないからね(笑)。

つまり良くも悪くもこれからのマインツはいかに攻撃陣が守備陣の失点以上に得点を取れるかが鍵になって来るわけで、否が応でも岡崎が点を取らなければならないというわけだ。少なくとも岡崎があと10点ぐらいは取らないと、マインツが残留争いに巻き込まれてしまう可能性は高そうな気がする。