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「どちらも冴えない再スタートだけど、清武と内田は光る部分あり」ドイツ・ブンデスリーガ第18節 シャルケ-ハノーファー

ウィンターブレイクが開けての再スタートとなったブンデスリーガ18節。シャルケとハノーファーの試合は、内田と酒井宏樹が先発し、アジアカップ帰りの清武がベンチスタート。

シャルケは後半戦も相変わらずアンカーを置いた3-1-4-2フォーメーションでのスタートとなったが、ハノーファーが4-2-3-1でシャルケの中盤3人にマッチアップさせる形を取って来たので、序盤から組み立てに苦労する冴えない展開。しかしハノーファーも清武を欠いて中盤でボールを収められる選手がおらず、長いボールを蹴ってはサイドを中心にセカンドボールを拾うリアクションサッカーに終始し、こちらも攻撃のリズムがなかなか作れない。

内田はシャルケの中盤があまり機能しない中、ハノーファーがビッテンコートのドリブルを中心に内田のサイドを攻めて来たため、数的不利な形になる事が多かったが、内田らしい巧みなポジション取りでコースを消し、スライディングタックルで危険なスルーパスをカットするなと孤軍奮闘ぶりが目立った。

しかしハノーファーは厚みのある攻撃陣と低いライン取りの守備陣との間が開きがちで、前半の途中からスペースが空いた逆サイドを内田やフクスが駆け上がって攻めに厚みを加える形が多くなり、33分にその流れのセットプレイから左右にボールを揺さぶると、最後はヘーガーがミドルシュートを突き刺し、これが結局決勝点となった。

ハノーファーの攻撃が左偏重だったのもあってか酒井宏樹の前半はほとんど存在感がなく、たまにボールが来ても縦を切られてバックパスという形ばかりで攻めに全く迫力が無かった。が、不思議なもので後半23分に清武が入るととたんに酒井宏樹の位置取りが高くなり、ボランチに入った清武から次々とパスが回って来てクロスはイマイチだったけどオーバーラップの回数が圧倒的に増えたのには笑ってしまった。前半も場合によっては割とスペースがあったのにこの違いはいったん何なんだろうね?

その清武は投入直後はまさにキレキレ。中盤で動きながら巧みにボールをキープして確実に前へと運び、ルーレットなんかも見せたりしながらシャルケ陣内に攻め込みまくり。が、それに危機を感じたのかボアテングが清武の顔面に肘打ちを炸裂させ、残念ながらそのプレイより後は清武のプレイがペースダウンしてしまった。相当痛かったんだろうね。

それはともかく、今までのようなトップ下やSHじゃなくて、ボランチに清武を入れたのは興味深い。清武のプレイスタイル、才能からして守備力を付けてボランチでプレイするほうが適していると思っているので、身長は足りないけど遠藤、長谷部以降の層が極端に薄くなっているボランチとして本格化してくれると良いなと思う次第。

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