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「どんな強豪でも決定力不足に陥る7つのポイント」FAカップ4回戦 リバプール-ボルトン

現在プレミアリーグの上位3チームであるチェルシーとマンチェスター・シティ、サウサンプトンが敗れ、リーグ戦上位の中で勝ったのはアーセナルぐらいという散々な結果になってしまったFAカップ。

この試合もリバプールがチャンピオンシップでも下位に位置するボルトン相手に前半は互角の戦いをしてしまい、後半はさすがにボールを支配してシュートの雨を降らせるものの、やはりシティの場合と同じように相手GKがファインセーブしまくり、負けこそしなかったがスコアレスドローで再試合という結果になってしまった。

これで日本代表、シティ、リバプールと圧倒的に攻めながらも得点できずに終わった試合を3連続で見るはめになってしまったのだが、やはり決定力不足に陥るチームにはその試合における共通点があるというのが何となく分かって来る。

そのポイントについて、ちょっと最近流行りのキュレーションサイト風のタイトルで書いてみた(笑)。

油断

おそらく選手たちは集中しているつもりでも、どこか相手に対して格下だという気持ちはあったはずで、それがUAE戦で何となくふわっと攻めに入ってしまった原因になったのではないかと思っている。プレミアの強豪にしても、やはり上位同士のビッグマッチとはインテンシティの差ははっきり見られた。

対策

日本の攻撃時3-4-3に対してプレスをかけてサイドを狙ったUAEと同じように、同じフォーメーションを取るリバプールに対してボルトンもサイドを厚くして前半のペースを握った。相手がここぞとばかりに集中して十分に対策を施してくるのに対し、自分たちのサッカーをすれば勝てる相手との驕りがあったのではないか。

疲労

中2日の日程と高温多湿というダブルパンチを食らった日本、プレミアチームもキャンプ明けのこれから長い後半のリーグ戦を見据えた調整で、本来のコンディションでは無かったはず。疲労が溜まれば筋肉の反応が遅くなり、力の加減がおかしくなってボールコントロールやキックの精度はどんどん落ちていく。

不調

チームにとって重要な選手であればあるほど、その選手が不調に陥った時の影響は大きくなる。しかも試合の状況が悪くなればなるほどその主力選手にボールが集まってしまうので、チーム全体に与える影響はさらに悪くなる。言うまでもなくアジアカップの香川、そしてブラジルW杯での本田がその例である。そしてその2人の間だけでサッカーをしだすと日本にとっては最悪のサインである。

単調

日本はショートパスからふんわりクロス、このリバプールはサイドにボールを蹴ってからスターリングがカットインドリブルからシュートと、攻めのパターンが単調で横の速い揺さぶりやロングボールなどの変化に乏しく、これでは相手もリズムと予測が同じで守りやすくなるのは当然である。

焦り

そうして何度もあった絶好機をものにできず、相手のGKを乗らせてしまい、しかも先制点まで奪われて試合時間が減っていくと、こんなはずではという焦りが生まれ、チャンスの際に決めないとというプレッシャーがかかって筋肉が固くなり、余計にミスを起こしてしまう。そしていつもなら入るシュートが入らない事によってさらに焦りが増幅する悪循環。

そして7つ目こそが、今の日本にとって一番欠けている部分ではないかと思っている点なのだが・・・これについて書き出すとまた長くなるので、次回のお楽しみという事にさせていただきたい。

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