旧閑ガゼッタ

「東の横綱格同士の戦いは劇的な結末に」高校選手権 準決勝 流経大柏-前橋育英

流経大柏と前橋育英という関東勢同士の対戦となった高校選手権準決勝は、さすがに東の横綱格同士の対戦らしい非常に激しい攻防となった。

流経大柏のサッカーはまさしく大陸サッカーと呼ぶべき激しいプレッシングが特徴で、前半はロングボールやサイドからのアーリークロスで早く前線にボールを入れ、セカンドボールを拾って素早く攻め切る形を全面的に押し出して来た。

履正社相手にはゲーゲンプレッシングが上手く嵌った前橋育英は、当然ながら自らボールを持たない流経大柏に対しては同じ策は取れず、しかし相手の勢いにビビって下がること無くコンパクトな守備を維持し、何と後半になってようやく初めてのCKがあったぐらいに前半は非常に激しい中盤の争いに終始した。

後半も15分を過ぎるとようやく流経大柏のプレススピードが弱まってポゼッション能力で上回る前橋育英がペースを握り始める。が、えてしてそういう時に逆の結果が起こってしまうのがサッカーで、後半27分に前橋育英の中盤でのミスから一発のロングボールが蹴られると、何とSBの小川がゴール前へと走りこんでおり、小川はDFを上手くスクリーンしてボールを先に触り、ロビングの技ありシュートを決めて流経大柏が先制点を奪ってしまう。

3バックに変えて守りを固める流経大柏に対し、前橋育英は攻めあぐねてこれはこのまま決まりかなと思われた後半45分、クロスが跳ね返ったボールを鈴木がそのままミドルシュートを打つと、これが流経大柏の山田の足に当たってコースが変わり、劇的な同点ゴールが生まれる。そして試合はPK戦にもつれ込み、前橋育英が5-4で制して決勝進出を決めた。

これで決勝のカードは、日大藤沢を3-0で一蹴した星稜と前橋育英というカードになった。どちらも戦術的にしっかりとしたベースがある好チーム同士ではあるが、個人的には個人の能力差でやや前橋育英のほうが有利と見る。果たして結果はどうなるだろうか。