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「日本が普通の国になれるかが試される1年」日本サッカー 逆襲へのシナリオ

元日から2日と年始参りで試合をじっくり見る時間が無かったので、元旦にNHK-BSで放送された「日本サッカー 逆襲へのシナリオ」という特番を見ました。

八百長問題などもあってか、ザックに比べると今まで紙媒体以外ではアギーレ監督の考えを知る機会があまり無かったので、改めて代表に求めるサッカー観がまとめて聞けたので良かったです。

そのアギーレ監督が重視する代表メンバーの資質は、強いメンタルと判断力、そして運動量という事がはっきり示されていました。メンタルはどんな相手であってもどんなミスをしても下を向かずに立ち向かえる資質、判断力は戦術的な決まり事の中でも状況に従って最適な行動が取れる能力、そして運動量はボールを持たない88分間にチームにとって何が出来るのかという部分。

そしてフォーメーションは今までの試合を見ていると分かる通り、基本が4-3-3という形で、守備時には4-1-4-1になって攻撃時にはアンカーがCBの間に下がる3-4-3になるパターンで、PA内にまではDFラインが下がらず相手ボールの位置によってラインを上げ下げするという、現代サッカーとしては比較的オーソドックスな戦術だと言えるでしょう。

つまりアギーレ監督が目指すサッカーは、特別に日本ならではの特徴を活かすとかの考えとは無縁な、あくまでサッカー選手としての世界的なコモンセンスを持った選手を選び、モダンではあるけどスタンダードな戦術に従わせるという代表監督としては比較的正攻法なスタイルだと思っています。

今までの日本代表監督は、トルシエにしてもオシムにしても、ザックもそうでしたがどちらかと言うと育成型であって、監督未満だったジーコを除けばこういったセレクタ型の監督はいなかっただけに、それがアジアカップという真剣勝負の場でどういう結果になるのか個人的には非常に楽しみです。

マスコミは八百長問題の追及に必死なようですが、監督はもちろん選手、そしてサポーターがそういう雑音をはねのけて結果を出すことが出来れば、日本サッカーはある意味「プロ」としてまた一歩階段を上がることが出来るのではないかと思っています。

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