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今年のサッカー界10大ニュース!

年を取ってくればますます月日の経つのは早いもので、いつの間にか今年も大晦日になってしまいました。

昨日は正月料理の仕込みや掃除、買い出しなどでバタバタしていて夜は酒のんで寝落ち。大阪では高校サッカーの放送も今日からなので、最後のネタとして個人的な今年のサッカー界10大ニュースを挙げてみます。

1.ブラジルW杯の惨敗

この大会に関する総括はここで存分に書かせていただいていますが、根本的にはザックが良い人過ぎて、選手の暴走やスポンサー、協会周りのマネーパワーに振り回された結果かなと思ってます。その意味でも、アギーレには「悪い人」でいてもらいたいですね。

2.ガンバ大阪が三冠達成

J2から昇格してきたばかりのガンバがまさかの三冠達成。ガンバは確かに強かったですが、シーズン序盤には下位に沈んでいたのも事実で、それだけ他のチームが不甲斐なかった1年だったと言えるでしょう。他チームはガンバの強力2トップを止めて、Jリーグの守備力アップにつなげて欲しいです。

3.セレッソ大阪はJ2降格

シーズン開始前は、フォルランというスーパーネームを獲得、若手の台頭とセレ女に代表されるライトファンの獲得で一気にブレイクするかと思われたのですが、選手構成と監督選びが全く噛み合わずに「史上最攻」の降格。Jリーグでのマネーの使い方という面で思いっきり反面教師となってしまったのは残念というしかありません。

4.海外組の明暗

ミランで不遇を囲っていた本田がインザーギ監督のもとで復活したのに対し、古巣ドルトムントに戻ってクロップに重用された香川はいつまで経っても復活できずにとうとうサブ降格と、まさかこの2人がこういう年末を迎えるとは思いませんでした。他にも乾と清武の復活、好調を維持する岡崎と内田、覚醒しつつある久保と小野、長友と両酒井の低迷など、バイオリズムの浮き沈みが激しいシーズン前半戦でした。

5.世界大会への出場を逃し続けるユース年代

4大会連続でU-20W杯切符を逃したのを始めとして、今年もまた日本ユースはことごとく世界への切符に嫌われました。その要因としては、アジア各国のレベルアップと相変わらず修正されない年齢詐称問題は大きいのですが、サッカーを見ていると1対1で弱い、パスを回すけどゴールが遠い、足先のテクニックはあっても強く正確にボールが蹴れない、ゾーン・ディフェンスの基礎が出来ていないなど、世界レベルからすると奇形化が進んでいるのではないかと危惧しています。協会にはいい加減危機感を持ってもらって根本的な改革を望みたいです。

6.Jリーグのサポーター問題

浦和サポーターによる「Japanese Only」弾幕を始めとして、今年はJリーグサポーターによる差別・侮辱行為が良く取り上げられた1年になってしまいました。しかしこれは今になっていきなり発生したわけではなく、TwitterやFacebookというSNSが発達したおかげで、問題行動が一気に世間に広がる構造が出来てしまったからだと思ってます。Jリーグやクラブ側はペナルティや規制をかけまくるだけではなく、SNSを上手く収益に繋げる発想につなげて欲しいです。

7.ブラジルW杯ドイツ優勝

地元勢が圧倒的に強いはずの南米開催、それも開催国のブラジルを7-1で圧勝する勝ち上がり方でまさかのドイツ優勝。若年層からの体系的な強化による圧倒的な選手層に加え、バイエルンにタレントを集めてクラブレベルから戦術を代表へと繋げるプラン、自前でW杯宿舎を建設する万全のキャンプ体制など、短期決戦にかける長期的な戦略がものを言ったドイツの強さだと思いました。果たして日本がどこまで他山の石とする事が出来るのか・・・

8.松本、金沢の北信越勢躍進

松本山雅がJ1昇格、ツエーゲン金沢がJ2昇格と、富山こそJ3に降格はしたものの今年は北信越勢の躍進が目立ちました。いつまで経っても地域決勝大会を勝ち上がれず、Jリーグを目指すチームが北信越地域リーグでくすぶっていたのがほんの5年前の話だとは到底思えません。長野は2つに分裂したまま終わるのではないかとも言われてましたねえ・・・暗い話が続くJリーグですが、この底力は頼もしい限りです。

9.Jリーグのアジア戦略加速

国内だけでは完全に頭打ちとなりつつあるJリーグの財政基盤を広げるために、東南アジアのリーグを中心とした提携関係の構築、アジアの有望選手獲得、テレビ放映などのマーケティングが本格化。来季以降に実質的な外国資本企業のクラブ運営を認めるのではないかと言われていますが、それも勃興しつつある東南アジア経済を念頭に置いた戦略でしょう。悪い話だとは思いませんが、何か本質から目をそらす行為のように見えるのは私だけでしょうか。

10.アギーレ監督の八百長問題

最後は取り上げたくないけどやはりこの問題。この見解に関してはここで既に述べてますが、アギーレ監督自身の問題よりも、それをことさら煽るように大問題に仕立てあげようとするマスコミの姿勢、その裏にありそうな協会の権力闘争にウンザリさせられました。夕刊フジやスポニチは言うに及ばず、朝日の潮記者、日経の武智記者など、サッカーでは著名な記者が解任論をぶち上げていたという点に、マスコミの宿痾を感じます。

 

最後は暗い締めになっちゃいましたが、来年こそはサッカー界にとって良い年でありますように。また蹴閑ガゼッタにつきましても、変わらぬ愛顧をお願いしたいと思います。

それでは皆様、良いお年を!

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