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「岡崎のアシストも実らず王者相手に惜敗」ドイツ・ブンデスリーガ第17節 マインツ-バイエルン

前節はケルン相手にひどい試合をしてしまい、これがバイエルンだったらとんでもなくボコボコにされるのではないかと思ったら、意外や意外な大健闘で驚いてしまった。

とにかくマインツが良かったのはプレッシング。前の試合が嘘のように前線から果敢にバイエルンのパスワークを追い回し、バイエルンはシャビ・アロンソを欠いていた事もあっていつものような縦パスが出せず、何度も中盤でパスミスを起こしてはマインツにカウンターを許していた。

この試合では2列目にデ・ブラシスを起用したのだがこれが大当たりで、アルゼンチンの選手らしく狭いスペースでボールを受けるのが巧みでスピードが有り、今までは岡崎のみだった前線における基点の役割を果たしていた。

21分の先制点も中盤でク・ジャチョルが奪ったボールをガイスがサイドチェンジ、それに追いついた岡崎がダイレクトで蹴ったクロスをファーサイドに飛び込んだソトが合わせ、ボールはノイアーの股を抜けてゴールに飛び込んだ。

それだけに、その直後にシュバインシュタイガーに直接FKを決められてしまったのはマインツにとって痛かった。前半の途中から何故か岡崎が1トップから右SHの位置に移動したが、やはりデ・ブラシスでは岡崎ほどの守備力は期待できず、バイエルンがパスサッカーを諦めてロングボール主体で攻めて来たのでマインツは徐々に苦しくなった。

後半4分にマリがGKと1対1になる決定的なチャンスを迎えるもののノイアーにあっさり反応された後は、マインツにチャンスらしいチャンスは無くなり、それでも何とかマインツはGKカリウスを中心に耐え忍んでいたのだが、後半45分にパク・チュホの横パスがミスになったところを拾われ、リベリのドリブルから最後はクロスをロッベンに合わされジ・エンド。

これでマインツは9試合未勝利でウィンターブレイクを迎えてしまったわけだが、内容的には少し明るさが見えて来たように思う。このチームは岡崎を筆頭として前方からのプレッシングが命なので、ウィンターブレイクの間にしっかり体力を取り戻して後半からのロケットスタートに期待したい。

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