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「吉田にとってはプレミアに生き残れるかどうかの勝負どころ」イングランド・プレミアリーグ第14節 アーセナル-サウサンプトン

吉田がCBのレギュラー争いから脱落し、たまに出場しても放送が無かったりしてサウサンプトンの試合からすっかり遠ざかっていたが、JSPORTSでの放送があったアーセナル戦で前半29分にコークが怪我のため退場したため、アルデルヴァイレルトを中盤に上げて吉田がCBの穴埋めとして途中出場。

試合は、前半はアーセナルがポゼッションするもサウサンプトンがGKフォースターの安定したセービングを中心に粘り強く守り、時折鋭いカウンターで惜しい形を作るなど、どちらかと言うとサウサンプトンのペースだった。が、後半20分にアーセナルがジルーを投入してロングボールを使い出すと、サウサンプトンのDFラインはなかなか押し上げられなくなってアーセナルにセカンドボールを拾われ、ほぼ自陣に押し込められる形に。おまけに3人交代後の後半36分にアルデルヴァイレルトが負傷退場してサウサンプトンは図らずも10人での試合を強いられる。

そして引き分けもちらつき始めた後半44分に、アーセナルが右に大きく展開し、チャンバースがクロスを入れるとジルーが吉田の前に入って反転からシュート、これをいったんはサウサンプトンの守備が阻んだのだが、セカンドボールを拾った右サイドのラムジーがまたもクロス、吉田はスライディングで防ごうとするもののボールはそのまま中へと抜けてしまい、フリーになっていたアレクシスが決めてアーセナルが何とか押し切った。

サウサンプトンは惜しくも負けたとはいえ、前半の流れるようなカウンター攻撃は見事なものがあり、ここまで上位に食らいついている実力を証明していた。その中でも目立っていたのは1トップのペッレの働き。強靭なフィジカルと高さでしっかりとボールを収めるだけでなく、スクリーンしてからのサイドへの展開、オフ・ザ・ボールも動きも惜しまず、現代サッカーが求める1トップの要件を見事に兼ね備えている。昨日ドルトムントの試合を見ただけに、この選手がドルトムントが獲得出来ないかなあとつい妄想してしまった。密かにインモービレとすり替えられないかな(笑)。

吉田はせっかくの出場機会ではあったが、出場5分後にクロスに対して空振って危うくウェルベックにヒールシュートを決められそうになったり、後半はジルーに対して高さとリーチで負けることが多く失点を防げず、得意のパスでもあまり良い所は見せられずとやや残念な内容と結果に。ただ、アルデルヴァイレルトもすぐには復帰できそうにもないので、今後も起用され続けることは確かだろう。契約更新時期も迫っているだけに、ここが最後のチャンスと思ってしっかりアピールして欲しいところだ。

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