旧閑ガゼッタ

「良くも悪くもThis is Jリーグ」J1第32節 浦和レッズ-ガンバ大阪

この試合で浦和が勝てばJ1優勝が決定するという大一番は、88分まで息詰まるようなスコアレスの展開が続いたが、そこからアウェイのガンバが立て続けに2得点を決めて勝利して勝ち点差を2に詰め、これでJ1は最終節までもつれる可能性が高くなった。

勝敗の大きなカギになったのは監督の采配。ガンバが佐藤、倉田と途中交代で入った選手が得点を挙げたのに対し、逆に浦和は交代で入ってフレッシュだったはずのマルシオ・リシャルデスがリンスへのマークを怠って振り切られてしまい、ゴール前まで持ち込まれたところから失点してしまった。浦和としては引き分けで御の字だった試合のはずだが、こういう勝負弱さがいかにもミシャらしいなと思ってしまった。

そしてやはり浦和は外国人選手など個の能力を持った前線がいない弱みが露呈してしまったと言える。ガンバは浦和の3トップに対して4バック、浦和はガンバの2トップに対して3バック、そしてSHも含めて5バックでどちらも最後のところで数的優位を保ちながらの展開だったので、やはりどこかでディフェンスを剥がさないとチャンスが生まれないのだが、その仕事をするべき第一の選手が李というのではいかにも厳しい。ガンバの宇佐美やパトリックも抑えられてはいたのだが、常時2~3人がかりで対応せざるを得なかった事が後半のペースダウンになってしまったとも言える。

この試合の後にパダーボーン対ドルトムントの試合を前半だけ見たのだけど、狭いところでパスをつなげる能力については明らかにこの試合の両チームの方が上だったし、守備のカバーリングというか連動したポジショニングもハイレベルだと思った。が、やはり得点を決めるのは最後でいかに個人の能力を出すか、一瞬のスピードアップが出来るかという部分で、そういう意味ではJリーグの良さと悪さがはっきり分かる興味深い試合だったという気がするね。