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「後半に見せたブチギレ大迫でいいんじゃないか」ドイツ・ブンデスリーガ第10節 1FCケルン-フライブルク

久しぶりに大迫が先発、それもトップ下じゃなくて1トップ気味での出場だったが、徹底的に守りを固める最下位フライブルクの前にしょっぱい攻撃を繰り広げ、結局ハンドによるPKの1点のみを奪われて敗戦となってしまった。

フライブルクの守備は、コンパクトな4-4-2のゾーンを組んでケルンのボランチから前の選手にボールが来ると徹底マークという方針で、ケルンのDFにはそんなにプレッシャーが来てなかったのだが、そこから縦パスというものが全く出て来ずロングボールを放り込むかサイドのオーバーラップ+アバウトなクロスでしか攻められず、あまり高さが無い大迫には最悪の組み立てだった。

大迫以外の前線3人はボールを持つと単独ドリブルをするしか頭に無くて選手間の距離が遠く、ボランチは守るばかりで全く前線に絡んでこないので、たまに大迫が中盤に下がってポストプレイをしてもそのリターンを受けるのがボランチじゃなくてCBだったりで結局振り出しに戻ってしまう始末。これではボール離れを早くしてパスアンドゴーという大迫の得意なプレイとはかけ離れている。

怪我をしてからまだ復調してないので仕方ないが、長澤だと狭いスペースでパスを受けてターンができるし、周りの選手を見てプレイできる選手なので大迫の孤立はかなり軽減されると思うのだが、年内いっぱいは難しそうなので厳しいね。

後半5分にフライブルクがPKで先制した後から、フライブルクのゾーンが一段と低くなってケルンのボランチがボールを持てるようにはなったのだが、今度はゴール前で渋滞してシュートを打っても引っかかるばかり。しびれを切らしたシュテーガー監督がウジャーを投入してケルンは3トップになったのだが、そこからの大迫が非常に面白かった。

一応ポジションは右ウイングっぽかったのだが、どんどん中盤に下がってほとんどボランチのようにボールを受けてドリブルやパスでボールを運びまくり、中盤から長い距離を走って前線に飛び出したりとピッチ上のあらゆる場所で駆け回っていて、よほどパスが来ないことに内心ブチ切れていたのだなと同情してしまった。普段からこれぐらい我を出して多少の約束事を無視するぐらいで、大迫はちょうど良いんかないだろうか。

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