旧閑ガゼッタ

「松田との約束を見事に果たすJ1昇格」J2第39節 アビスパ福岡-松本山雅FC

昼の試合でカマタマーレ讃岐がギラヴァンツ北九州に引き分けたために、松本山雅は引き分け以上でJ1昇格という条件になったアビスパ福岡との決戦。

昇格のプレッシャーがかかっているだけに前半から非常に重苦しい流れになったが、これも松本らしく後半12分にGKからのロングフィードから一瞬の隙を突いて船山が先制点を決めると、26分にもカウンターから山本が2点目をゲット。福岡はその後PKで1点を返すものの、山雅は福岡のパワープレイを辛抱強く跳ね返し続けて2-1で勝利。見事J1への昇格を自力でゲットした。

これで反町監督は新潟、湘南、松本と自ら率いたJ2チームをことごとくJ1へと昇格させる請負人ぶりを見事に発揮。岡田武史さんと同様に、北京五輪みたいに手駒がたくさんあるといろいろ色気を出して何かと試したくなって自滅する癖はあるけど、限られた手駒の中でやりくりする手腕は一級品であることを証明した。さすがに来期は補強しないと徳島コースだとは思うので、EPSONの頑張りに期待したい。

と、客観的な話はここまでにして、個人的にはずっとJリーグを目指すチームを応援してきた経緯もあって、そういうチームが群雄割拠していた割にはJFL入りをするための関門である地域決勝大会に負け続けていた北信越リーグ、それもサッカー不毛の地と呼ばれていた長野県勢にシンパシーを感じていたんだけど、10年前には北信越2部にいた松本が、大企業親会社という後ろ盾無しに、地道な地元の支援とサポーターの力でとうとうJ1に昇格したというのは非常に意義深いことだと思う。

しかも、故松田直樹が松本山雅に加入した時に語っていた「J1で横浜Fマリノスと対戦する」という目標を、元Fマリノスで松本市出身の田中隼馬が受け継ぎ、松田のアンダーシャツを着てJ1昇格を決めるというのはドラマとしても出来過ぎとも言えるようなドラマで、自分自身はサポーターというわけではないけど試合後の歓喜を見ると胸にこみ上げるものがあった。

とにかく選手、反町監督、チーム関係者、サポーター、そして天国の松田直樹さん、本当におめでとう!