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「本田の2戦連続ゴールが霞んでしまうザル試合」イタリア・セリエA第2節 パルマ-ミラン

本田が開幕から2戦連続ゴールを決めたと言うことで見るのを楽しみにしていた試合だったんだけど、本田がゴールした前半37分以降はとてもイタリアとは思えないようなお笑い守備の連続で、クォリティ的にはお粗末極まりない内容でかなり残念だった。

それでも前半のうちは何とか締まった内容を見せ、ホームなのに引き気味で守るパルマに対してミランがチャンス一歩手前まで迫るもののゴールまでに至らず、攻めあぐねる展開で推移。ところが25分に右サイドで縦へとパスをつないだボールが相手に当たって本田の前に転がり、本田はタックルを受けながらもボナヴェントゥーラに横パス、ボナヴェントゥーラがDFを交わしながら左足で上手く流し込んで先制する。

27分にはパルマの中で唯一怖さを感じるプレイをしていたカッサーノをフリーにしてしまい、クロスを決められて同点に追いつかれるが、37分に好調メネスのポストプレイからアバーテがオーバーラップ、攻め上がったムンタリがニアに走ってマーカーを引きつけたところで交差するように本田が走り込み、フリーでヘディングを決めてミランが再びリード。

しかしここからお笑いサッカーが始まり、まず前半の終わりに1発のパスで抜けだしたメネスをパルマのルカレッリが思い切り手で引き倒してPK。ミランは前半で2点のリードを作るも、後半6分にセットプレイからミランのキャプテンであるはずのボネーラがマーカーを完全に離してしまって1点差。その7分後にはそのボネーラがシュートをスライディングしながら腕でブロックするという、キャプテンらしい気迫あふれるプレイで2枚目のイエロー即退場(笑)。これで本田は守備穴埋めの犠牲として交代。

しかしパルマも負けじと、ピッチの中央でパルマDFの横パスをカットしたデ・ヨングをまともに追いかけず、デ・ヨングはそのままドリブルでゴールを決めてしまう。ミランもお返しでCKからルカレッリをフリーにさせて4-3。意地になったパルマはフェリペが2枚目のイエローで10人になると、メネスにミスからヒールキックで芸術的なゴールをプレゼント。

お笑いのトドメはミランで、デ・シーリョの何でもないバックパスをGKディエゴ・ロペスが足を痛めたとかで華麗に見切りのスルーをすると、ボールはきっちりゴールに吸い込まれて5-4。さしものパルマも根負けしたのか、これ以上の失点は献上せずに試合終了。芸術点的には僅差ながらミランに軍配が上がったかなと(苦笑)。

まあそういう試合だったので本田の出来をどうこう言う事は出来ないのだが、攻撃の形としては偽9番のメネスが左右に流れたり中盤まで降りたりしたスペースに本田が飛び出したり、本田が中央に入って出来たスペースをアバーテがオーバーラップしたりと、右サイドでの形はそれなりに出来上がってきた様子。移籍締め切りギリギリで獲得したトーレスは怪我で不出場だったが、メネスの0トップが現状ハマりすぎているだけに使い方が難しそうだ。つーか、今は何より守備を何とかしないといけないんだよなあ・・・

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