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「香川復帰の陰に隠れてしまった日本人3人の対戦」ドイツ・ブンデスリーガ第2節 マインツ-ハノーファー

昨晩は香川のドルトムント復帰の報で盛り上がったブンデスリーガだけど、その騒ぎの裏で行われていたマインツ対ハノーファーという日本人選手3人が出場した試合はひっそりと静かなものであった。今日はいろいろと忙しいし、昨晩の騒ぎで疲れたので選手の感想のみで。

さすがに3人を同時に注目して見ていると戦術のチェックまでは無理な話で、しかもどちらもひたすら中盤省略でボールが行ったり来たりする展開に終始し、前半はマインツが、後半はハノーファーがやや相手陣内に押し込んでたかな、というぐらいの違いしか分からなかった(苦笑)。

まず岡崎については、まさに岡崎自身が形容していた「悪い時の日本代表」、つまりボールしか動かないサッカーはすっかり頭の中から出て行ってしまったようで、ボールを奪ってかなり早いタイミングで岡崎にパスを出すサッカーになっていた。それで前半は相手の左サイドの裏を使って良い飛び出しは見せていたのだが、ク・ジャチョルとマリ、モリッツの運動量が後半になるとガタリと落ちてしまい、2列目のプレスがかからなくなってハノーファーにボールを回され、そこからはあまり出番が無くなってしまった。

トップ下で先発に復帰した清武は、序盤こそ思い切りの良い飛び出しからテクニックでボールをつないでチャンスを演出し、GKの好セーブにはあったが1点ものの鋭いシュートを放ったものの、ハノーファー守備のラインが低くて中盤でなかなかボールを奪えず、攻撃よりも体を張った守備のほうが目立つ内容。まあ、それでもニュルンベルク時代のようにボールが上空を行き交う中で何となく漂うのではなく、試合の流れを読んでメリハリのある動きが出来るようになって来たのは喜ばしい。

酒井は既にレギュラーに定着しきっているだけあって安定した出来。対人ではク・ジャチョルを8割がた封じ込めて存在感を消し、後半にマインツの運動量が落ちてからは積極的なオーバーラップを何度も見せた。が、ハノーファーは1トップに入ったホセルの出来が悪くてせっかくのクロスもなかなか生かせず。酒井自身の出来は良かっただけに勝利に結び付けなかったのは残念だった。

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