旧閑ガゼッタ

「柿谷はまだまだフィットする時間が必要」スイス・スーパーリーグ第3節 FCトゥーン-FCバーゼル

昨日はいろいろとドタバタ所要が多くてフルタイムで試合を見られる時間が取れず、遅ればせながらスイス・スーパーリーグで柿谷がデビューとなったトゥーン戦を見てみた。

バーゼルについては今までチャンピオンズリーグでしか見た事がなく、その印象は非常に組織だったゾーンディフェンスから鋭いカウンターを繰り出すチームであったのだが、スイスリーグではダントツの戦績を上げているが故に自分たちがポゼッションをするサッカーになっていて、正直言ってそっちのサッカーはあまり上手くないなと(笑)。

DFとボランチとの間でのビルドアップがあまりスムーズではなく、ボランチにボールが渡ってもプレスを受けてあまり前を向けないので、どうしても組み立てが1トップのシュトレラーにぶつける形に偏ってしまい、おそらく2列目の左に入った柿谷にはベンチからサイドに開いて受ける指示があったのだろうが、中盤からそこまでボールが展開される事はほとんど無かった。

唯一ボールを持てた場面は中盤で相手のボールをカットした時で、そこから柿谷は単独でのドリブルからトゥー気味のパスで左サイドに開いた選手にパスして良い形になったのだが、そこから柿谷へのリターンパスがカットされてシュートまで持って行けなかった。

柿谷がパスを出してから猛然とゴール前に走っていけばクロスが間に合ったかもしれないが、この場面ではパスを出してから仕事は終わりとばかりに減速し、結果的にアリバイ的なポジショニングになってしまったのは残念だった。

ブラジルW杯でもそうだったように、日本の選手は明らかにカウンターが可能な場面でもそのまま攻め切ることをせず、まずは安全にボールをつないで攻撃を組み立てなおす事を選択しがちだが、そもそも他の選手がそんな考えを持っている事は稀だし、そういう姿勢は欧州の目から見ると臆病に見られてしまうので注意して欲しいところだ。

あとは守備組織の理解も足りない。味方のSBを追い越してオーバーラップした選手に付いて行く事はできているが、逆サイドにボールがある時のポジショニングがサイドに寄り過ぎ、ディアゴナーレで中央へとシフトする動きが出来ていなくて傍観者になってしまっていた。その辺を一朝一夕でマスターするのは難しいだろうが、サイドで先発の座を掴むにはそういう部分が問われて来るのは確かだろう。