昨日は仕事先の保養所で一泊旅行をしていたので当然サッカーの試合は見られず。なので、昨日に引き続いて海外組天気予報、ブンデスリーガー後編を書いてみます。
長澤和輝 雨のち晴れ
2013年の12月に、大学生からブンデスリーガというJリーグをすっ飛ばしたルートで1FCケルンに入団、あっという間にチームのレギュラーに抜擢されて1部昇格に貢献した。しかしそんなシンデレラボーイに神様が嫉妬したのか、今オフに内側靭帯断裂の大怪我・・・プレイスタイルは香川から得点力を抜いて献身性を足した感じで狭いスペースでボールを受けてからのパスセンスが光り、間違いなく次の代表に入って来るべき才能。まずは冬での復帰を目指してしっかり治してもらいたい。
乾貴士 雨時々くもり
前のシーズンでの活躍はどこへやら、ドリブルからカットインしてシュートを打つだけのプレイスタイルがすっかり研究されて手詰まりになり、自身もふてくされてドイツ語能力も全く向上が見られないなど、完全に自分の殻に閉じこもるだけになってしまった昨シーズン。当然W杯の予備登録にも選ばれずすっかり忘れ去られた存在に。再生屋として長谷部がチームに加わった今期が本当の最後の勝負である。シュートはダメダメだが意外とパスセンスはあるのでインサイドハーフとして使う手もあると思うのだが、果たしてシャーフ監督の選択やいかに。
長谷部誠 雨のちくもり
請われて入ったニュルンベルクでは怪我のせいで思ったほどチームに貢献できず降格の憂き目に遭い、何とか復帰して臨んだW杯ではキャプテンとして結果が出せずに失意のシーズンとなった昨期。しかしドイツ語でのコミュニケーション能力は完璧でドイツ人を差し置いてリーダーに指名されるって、どんだけ周囲を整えてるんだ。今期はフランクフルトで心機一転と行きたいところだが、すっかり腐ってしまった乾の再生を任されるという男はつらいよ状態。個人的にはもう良い人をかなぐり捨ててドゥンガ化してもらいたい。
細貝萌 晴れ時々くもり
日本代表では猟犬を必要としないポリシーのアオリを受けて予想通りW杯では招集されず。でもやっぱりコートジボワール戦でヤヤ・トゥーレを彼にマンマークさせるべきだったな・・・しかしクラブではルフカイ監督の信頼は厚く、ボランチ時々CBで大車輪の働き。今期も戦術の要として重用されるのは確実ではあるが、ボールを奪ってからのショートパス以外の攻撃能力が足りないのは事実。今期はミドルパスやシュートの能力に磨きをかけてもらいたい。
丸岡満 くもりのち時々晴れ
セレッソ大阪からあの香川がいたドルトムントへ移籍を果たし、昨期はU-23チームに所属してどうなっているのかと思ったら、先日のPSMキエーヴォ戦で右SHとしてフル出場、チームの勝利に貢献した。プレイスタイルは香川に似て狭いスペースでボールを受けて・・・って長澤と香川本人を入れたら同じタイプの選手が3人になるのか。いっそロシアW杯では2列目がその3人で相手チームを撹乱させるという手もアリなのでは（笑）。
山田大記 晴れ時々くもり
2部所属であってブンデスリーガではないが、今期の移籍という事で特別に注目。Jではいつ海外に移籍してもおかしくない選手とみなされながら実際にはなかなか移籍が実現せず、ようやく今期ジュビロの慰留を断ち切ってわずか5000万円程度でドイツ2部カールスルーエに移籍を果たす。日本人にしては強力なフィジカルとシュート力を持っているが、ドイツではその特性が埋もれてしまうという点と25歳という年齢が影響した感じはあるが、逆に言えばそういう選手だからこそドイツで結果を出せば日本代表にプラスをもたらせるとも言える。まずは1部昇格という結果を出せるかどうか。乾や大迫、田坂のその後を見るにつけ、そこが運命の分かれ道だと痛感せざるを得ない。