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ツール・ド・フランス第21ステージ「終わってみれば大団円」

悪天候の連続で、フルームとコンタドールという優勝候補ワンツーを落車で早々に失うという大波乱を巻き起こした今年のツール。

しかし結局ステージ11からはほとんど大きな波乱はなく、ニーバリはステージ2から1日だけを除いてマイヨ・ジョーヌを着続けて大差の優勝、サガンはステージ優勝こそ無かったですがこれも当然のようにマイヨ・ヴェールを着続けてのポイント賞、そして最終パリ・シャンゼリゼゴールのステージは、現在世界最強スプリンターであるキッテルが当然のように勝利と、序盤のアレは何だったんだというぐらいに平穏な結末を迎えました。

何よりも、あのイノーとフィニョン以来30年ぶりとなる、表彰台に2人のフランス人が上がるという快挙のおかげで、現地フランスは2人のスターが消えた事などすっかり忘れ去られた、と言うよりニーバリの存在すらどうでも良いような盛り上がりを見せているそうで、やはりフィニョン以来ずっとフランス人でツールを勝てそうな選手が出て来ていない状況を考えたら、こういう起爆剤もあっていいのかなと思ったりします。

あとはやはりニーバリの強さ。昨年のジロ・デ・イタリアも2位に5分以上の差をつけて優勝していますし、おそらく今回もコンタドールが落車してなかったとしてもパヴェでリードしたニーバリの優位は揺るぎなかったと思いますし、その強さは完全に本物と言っても良いでしょう。

イタリア人にはジローラモのようなお気楽ナポリターナ系と、ザックのようなクソ真面目シャイ系の両極端な2種類が存在しているのがいつも不思議なのですが、ニーバリは明らかに後者の人種で、表彰台で感想文を読み上げる際もずっとカンペを握って下を向いたまんまで、さすがに普段はクールな表情の彼も表彰台でイタリア国家が流れると涙を浮かべていましたが、その走りとは正反対な地味さでちょっと笑ってしまいました。

勝負としてはあまり盛り上がらなかった今年のツールですが、やっぱり終わってみれば楽しかったなと思えましたね。ドーピングやアクシデントがあっても、やはり自転車レース観戦からは離れられません。

さて、今年の自転車月間もこれでおしまい。明日からはいつも通りサッカーメインのブログに戻りたいと思いますので、更新チェックから外していた方もまたよろしくお願いします(笑)。ま、リハビリでしばらく手抜きかもしれませんが・・・

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