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ツール・ド・フランス第18、20ステージ「フランス勢2人の表彰台確定」

今年のツール・ド・フランスもいよいよ最終盤。

既にライバル達に大差をつけ過ぎてしまって、「あれ、まだいたの?」ぐらいに別の意味で存在感が薄くなってしまったニーバリは、オタカム頂上ゴールの第18ステージでも圧倒的な力を見せつけて1分以上の差をつけてゴール、20ステージのタイムトライアルでも無難に4位で走りぬけ、完全に優勝を確定させました。

今大会は優勝候補のワンツーと呼ばれたフルームとコンタドールが落車で序盤にリタイアしてしまいましたが、その後のニーバリの安定した強さを見ると、パヴェでつけた3分差があれば、彼らが健在であってもおそらくニーバリには追いつけなかったでしょうね。

これでイタリア勢としてはあの”海賊”パンターニ以来16年ぶりとなるツール優勝らしく、W杯でグループステージ敗退の反動でしょうが、「イタリアスポーツ界に歴史的な変化? スポンサーになるならサッカーよりも自転車レース」なんて記事が出るくらい、イタリアは盛り上がっているみたいですね。イタリア人のステージレーサーは、最近はドーピングをしたリッコやディルーカ、一発屋だったクネゴのように、本格的なスターが出てなかったのでなおさらでしょう。

そしてその代わりに激闘が注目されたバルベルデ対フランス勢の表彰台争いですが、オタカムの登りではニーバリのアタックには誰も反応せずに2位争いに集中という珍しい光景が見られたわけですが、結局バルベルデだけが遅れてしまってとうとうフランス勢のピノーとペローが逆転で2位、3位に浮上しました。

第20ステージのタイムトライアルでは、3位ペローがステージ優勝のトニ・マルティンから2分27秒差の7位と健闘、2位だったピノーはそこから40秒遅れて3位に後退、バルベルデは結局ステージ28位と散々な出来に終わり、これでフランス勢の2位と3位、つまり表彰台に2人登壇が確定しました。きっとフランスでは盛り上がっている事でしょうね。

本命の2人が早々に消えてしまって優勝争いのスリルは味わえない大会でしたが、フランス勢の頑張りで後半は結構楽しめました。その意味でも彼らの健闘には感謝ですな!

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