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ツール・ド・フランス第3ステージ

イギリスステージの最終日は、ケンブリッジをスタートしてロンドンがゴール、それもロンドンではテムズバリアー、タワーハムレッツ再開発地区、タワー・ブリッジ、ビッグベン、そしてバッキンガム宮殿とロンドン名所をひと通り回るという何とも眼福な中継。

ゴールのバッキンガム宮殿から伸びるザ・マルは、宮殿に至るまでのルートは異なるがロンドンオリンピックのロードレースのゴールと同じで、道幅の広さといい観客の多さといい、まさにロンドンのシャンゼリゼのような華やかなゴールでしたね。

ただ、この日はイギリスらしくどんよりとした天気の中のレースで、最後の20kmぐらいからは雨が降って来て総合優勝争いをするエースを抱えるチームはかなり神経をすり減らす動きを強いられたようですが、さすがに道幅が広いのもあってラストは本格的なスプリント争いになり、ピュアスプリンターとしては現在世界最強のキッテルが他を寄せ付けない強さを見せて2勝目を飾りました。

今年もポイント賞のマイヨ・ヴェールを狙うペーター・サガンは、スプリントでは勝てないのできっちりキッテルの番手を取って2位でゴールしましたが、スプリント勝負の醍醐味という点ではやはり第1ステージの落車でリタイヤを余儀なくされたカヴェンディッシュの不在は寂しいですね。

さて今日の第4ステージが終わったら、いよいよツール前半戦最大のお楽しみである石畳のパヴェが待ち受ける、ツール内パリ・ルーベの第5ステージが待っています。本当のパリ・ルーベならまず出場さえしないクライマーやエース級のオールラウンダーが地獄をどうやってこなすのか。ビビって後ろから行ってはタイム差が生じてしまうし、狭いパヴェで高速走行すると後のステージに影響が残るダメージを受けるし、選手個人よりもチームとしての戦略が問われるステージで、その辺を楽しみにしたいですね。

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