旧閑ガゼッタ

「日本がやりたかった事を遂行したオージー」ブラジルW杯グループB オーストラリア-オランダ

前回王者のスペインをグループリーグ敗退に追い込む強烈なダメージを与えたオランダに対して、日本と同じアジアのオーストラリアは非常に勇気を持った戦い方を見せてくれた。

オランダはスペイン戦と同様に3バックでスタートしたのだが、4-3-3の形をとるオーストラリアの3トップがオランダの3バックに対してプレッシャーをかけ、オランダにまともなビルドアップをさせない。中盤とサイドの数的不利にもDFラインがしっかりと押し上げ、4バックと3人の中盤でパックして自由にボールを回させない。コートジボワールの擬似3バックには本来こういう対処が必要だったんだよね・・・

ただし当然ラインを上げるとカウンターの危険は増すもので、20分にDFのマークを上手く交わしたロッベンに単独で持ち込まれてのゴールを決められてしまう。が、そこで怯まないのがオージー魂で、その直後に後ろからのボールをケーヒルがダイレクトでボレーを決めるスーパーゴールで同点。

前半終了間際にオランダは怪我っぽいマルティンスインディを下げてデパイを入れ、4バックにしてビルドアップ問題を修正する。これで後半はオランダがポゼッションで上回るようになるが、57分にオーストラリアが左サイドからクロスをあげようとしたところ、デパイの後ろ手にボールが当たってPK。これでオーストラリアが逆転。

しかしオランダは慌てずに圧力をかけ続け、4分後にオーストラリアの右サイドでボールを奪い返すと、オーストラリアのオフサイドラインの崩れを突いたファン・ペルシが強烈なゴールを突き刺して再びオランダが同点に。

へこたれないオーストラリアは67分に最大のチャンス。オランダのミスから左サイドで組み立て、最後はフリーのオアーにセンタリングを出すもののシュートはGKの正面。そしてその直後にオランダの逆襲を受けてデパイにミドルシュートを決められてオランダが再逆転。もはやオージーに反撃のパワーは残されておらず、ここで激しいシーソーゲームは終了した。

オーストラリアにとっては十分勝てた試合で、せっかくリードしながら守備と攻撃に痛いミスが出て逆転を許してしまったのはナイーブだったが、日本が未だこの大会で見せられていない勇気はしっかり見せる事が出来た試合だったかなと。こういう試合をして負けたなら、胸を張って帰れるんじゃないだろうか。とにかく日本がコロンビアに対し、この試合のオージーが見せたような「闘う」試合を見てみたい。