旧閑ガゼッタ

「極めて寂しい勝ち点1」ブラジルW杯グループC 日本-ギリシャ

先に行われたコロンビアとコートジボワールの試合でコロンビアが勝利したために、日本は出来るだけ得点を重ねての勝利が欲しかった試合だったが、前半の39分に2枚目のイエローでの退場で10人になったギリシャの守備を最後まで崩せず、スコアレスドローの勝ち点1に終わってしまった。

日本は先発から香川を外して大久保を入れ、森重に代えて今野を入れた布陣で臨んだのだが、前半からパス成功率90%のポゼッションを見せるものの厳しい所に縦パスが出せず、終始安全なパス回しであまりギリシャに脅威を与えられない。

そういう時間帯に中盤の要であるカツラニスが退場し、これは日本に大きく流れが来るかと思ったのだが、これでギリシャが4-3-3ではなく4-4-1として4-4のブロックを作った事で、日本は余計にバイタルを使えなくなってしまった。

後半から日本はイエローをもらっている長谷部に代えて遠藤を入れ、さらには香川と投入して中盤でリズムを作ろうと試み、実際に長友や内田がサイドから攻めこむ場面を多く作るものの、長友はふんわりクロスばかりで単調な仕掛けに終始。セットプレイも数多くあったがやっぱりどれも決められない。そして大久保と内田の決定機の遺失・・・

最後は吉田麻也を上げてパワープレイをしようとするも、日本側のボディコンタクトを厳しく取るようになった主審の笛でことごとく止められ、結局最後まで日本らしい流れる攻撃は見られないまま試合は終わってしまった。

交代枠を1枚余らせたとか、パワープレイ要員がいないのにロングボールやクロスが多かったとの問題はあるが、個人的には内田のグラウンダーのクロスが惜しい場面をたくさん作っていたのに、最後は内田まで中に入ってワイドに攻められなかった事、高さで負けるのを分かってて浮いたクロスばかりを上げていた左サイドの工夫があまりに足らなかったように思う。中にいた選手もボールを待つばかりで、DFラインとの駆け引きが足りなかった。

そういう時こそセットプレイでの得点が期待されたのだが、いい場所で2度ほどあったFKはコースが甘くてGKに防がれ、詰めの甘さ、勝負弱さという今大会の日本を象徴するような結果になってしまった。

まあ、あえてプラス面を探すとすれば、この試合に1-0で勝っていても得失点差でコロンビアを上回れないため、自力で決勝トーナメントに進出するにはコロンビアに2-0以上での勝利が必要だったので、苦しい状況には大きく変わりは無かった。奇しくもドイツ大会と同じような戦績で2試合目まで来てしまったが、コロンビア戦では全てをぶつけて勝利をつかみ捕り、何とか吉報が訪れることを願うしか無いだろう。