旧閑ガゼッタ

「とても同じメンバーがいる同じ国のサッカーとは思えない」南アフリカW杯ベスト16 日本-パラグアイ

いよいよ日本時間の明朝にブラジルワールドカップの開幕戦が行われるので、日本代表の試合回顧シリーズもこれでおしまい。最後はまだ記憶に新しい、日本がベスト16に進んで最後は延長の末にPK戦で敗れた南アフリカ大会のパラグアイ戦。

まあ何ちゅうか最初に見て思うと言うか見なくても分かるというか、本田や長友、遠藤、長谷部、川島と今の代表スタメンと5人も同じメンバーがいるとは思えないほどの守備的なサッカーにはやはり驚くしか無い。何しろ、4-1-4-1と言えば聞こえは良いが、実質的には9-0-1ぐらいのフォーメーションになっていて本田が完全に孤立し、長友は地面に杭で打たれたんじゃないかというぐらいにオーバーラップが皆無という、今の日本からすると信じられないような情景が広がっていた。

で、これもまた今の日本からすると信じられない話だが、守備が実に堅い。ハイボールの処理なんか雲泥の差。長谷部が抜かれたままぼーっと立ってカバーに行かなかったり、足元のドリブルでゴリゴリ抜かれたりする場面はあるのだが、最後の最後で誰かの足が出て来るし川島がナイスセーブを連発しまくるわで、最後まで集中力が途切れなかった。

まあ、守備にかける人数がそもそも今と全然違うし、ずっと守っていれば攻撃で集中力が切れる事も少ないってのはあるんだけど、君らドイツやベルギー、イタリアでの4年間で成長していたはずじゃなかったの?とどうしても言いたくなってしまう(苦笑)。つーか、今度のコートジボワールやコロンビアは明らかに彼らより攻撃力があるよね・・・つくづくこの時に勝てなかったのはもったいなかったよなあ。

日本はそんな守備偏重でチャンスは確かに少なかったが、本田はロングボールで競り負けずに時折セットプレイにつながるファールをゲットしていたし、松井のクロスバーに当たったシュートや変態ラボーナフェイント、闘莉王のヘディングシュート、延長で岡崎のヒールから玉田がドリブルで切れ込んだシーンなど、あわや得点という場面を作っていて、98年の日本代表からは着実にサッカーのレベルが上がっている事を証明していた。特にこの時期の松井が今の代表にいたら面白かったのにねえ。

ここから4年が経ち、岡崎と長友は比較にならないぐらいレベルアップしたし、新たに香川がここに加わり、長谷部も地味にスケールはアップしている。ぶっちゃけ本田はこの当時とあんまり変わらないような気はするし、遠藤はちと衰えてしまったけど、守備はともかくとして個人の攻撃力については着実にアップしている事も間違いない。日本には是非ともグループリーグを突破してもらって、次こそベスト16のリベンジを果たしてもらいたい。