旧閑ガゼッタ

「これは水をかけられても仕方ないとちょっぴり思った」1998年フランスW杯 グループH 日本-クロアチア

昨日、午前中にTwitterを眺めていたら代表戦の実況をしているようなツイートがあったので何かと思ったら、NHK-BSでフランスW杯のグループリーグ3戦を再放送している様子でした。アルゼンチン戦は既に終わりの方だったので、その次に放送されていたクロアチア戦を録画し、昨晩にのんびり見返しておりました。

ご存知のように日本は初戦のアルゼンチン戦を落とした後の2戦目で後が無い状態。クロアチアは逆にジャマイカを3-1で破っていましたが、もし日本に引き分けてアルゼンチンに負けてしまうと得失点差の争いになる可能性があり、是非とも勝っておきたい立場のはずでした。

ところが、この日の会場であるナントのボージョワールスタジアムは相当な暑さで明らかにクロアチアの選手は参っており、彼らの武器であるヤルニを中心としたサイドアタックは影を潜め、とりあえずカウンターから少ないチャンスをモノにしたいという様子で、日本は3バックを採用していたのもあって戦術的には狙い通りの形になっていました。

しかし結局試合は1-0で敗戦。日本は一見すると優勢に試合を進めていたようには見えますが完全な決定機と言えるのは中田のアーリークロスから中山が合わせたシュート1本のみ。省エネサッカーのクロアチアに手のひらの上で踊らされてしまった格好になってしまいました。

日本が敗戦した最大の原因は、とにかくボールを奪う位置が低すぎた事。3バックの位置が低いからなのか、前でボールがキープできるから低いのか、おそらく両方ではあるんでしょうが中盤が間延びしてしまってコースを切るだけの守備になっています。中田を筆頭として名波や山口といった技術のある選手はいるんだけど、彼らは主に中盤の広大なスペースでゲームメイクのパスをするだけで、本来得点を挙げるために必要なPA付近のチャンスメイクをする機会が全くありませんでした。で、2トップに来るボールは一か八かのパスばかり。

ただFWも正直同情は出来ません。特に城はせっかくバイタルでどフリーな状態でボールを受けてもターンすらしようとせず、誰も前に来ていないのに結局バックパスで攻撃を遅らせ、終いには自陣でまさかの無人のスペースへのオシャレヒールをやらかしてその後のファールでガムをかみながらチッチッチッ。当時、成田帰国の時に城が水をかけられて、その当時は彼のせいだけではないのにと思ったのですが、今更ながらちょっと同情する気が薄れましたね(笑)。まあそれだけ余裕が無くて周りが見えてなかったという事なんでしょうが。

そして流れでチャンスが作れないのならセットプレイというのが定石なんですが、せっかく良い位置でFKをもらっても謎なサインプレイでみすみす無駄にすると言うね・・・その後のもっと距離があったFKは中田が直接蹴ったのに何でって感じですよ。シュケルのシュートもマークは1人入っていたし、コースもそんなに厳しくなかったですねえ。あれは川口が止めて欲しかった。

異常なほどに平然とプレイしていた中田を除けば、いろんな意味で経験不足を感じる試合でしたね~。それに比べると今の代表は時折やらかしはしますけどメンタルや個人戦術面での成熟度では比較にならず、16年間の歴史と成長を痛感しました。正直、このクロアチアと今の日本が対戦したら十分勝てていたと思います。ブラジル大会の相手がこのクロアチアぐらいにコンディションが悪い事を願いたいですね(笑)。