昨日はとあるイベントで一日中立ち仕事だったので疲労困憊。でも何とかなでしこジャパンの決勝は最後まで見る事ができた。
もちろん優勝という結果は喜ばしいものだけど、、久々になでしこらしい魂の入った試合を見させてもらった事が何より嬉しかった。最近は若手の使い方などいろいろ疑問に思う事が多かった佐々木監督の采配も冴えていたように思う。
まず今大会は大儀見が居なくなってから機能しなくなっていた4-4-2ではなくて、宮間をトップ下に入れた4-2-3-1でスタートしたのだが、これによって日本の中盤が厚くなってセンターラインが安定し、中国戦では孤立していた中島もしっかり存在感を出せていたし、2トップだと役割が不明瞭だった高瀬も点は取れなかったが終始体を張って潰れ役になっていた。
やはり中2日という厳しいスケジュールもあってか、後半からは点を取るためにガンガンと前に出て来たオーストラリアの前に受け身なサッカーになってしまったが、激しいプレスがかかる中でもボランチとCB、SBでパスをつないでビルドアップし、カウンターのチャンスまでにはなかなか至らなかったもののサイドのところで基点を作り、その間に守備陣形を整えられたのも大きかった。
28分に貴重な決勝点となった岩清水のヘディングにつながるショートコーナーの流れも、縦には強いが横への揺さぶりには弱いオーストラリアの弱点をしっかり突いたもので、苦しい内容の中でも自分たちのやり方を全員一丸で労を惜しまず忠実にこなす、いかにもなでしこらしい団結力を感じる戦いだったと言えよう。
大会が国際Aマッチデーではないという事で、熊谷や大野、近賀、安藤、田中、岩渕といった海外組が招集できない中、まだまだワールドカップ組には及ばないものの、それでも川村や中島といった選手が台頭してきたし、優勝はもちろんだが色々と収穫の多い大会になったのではないだろうか。とにかくおめでとう、なでしこジャパン！