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「ヨルダンは日本対策が裏目に」女子アジアカップ グループA 日本-ヨルダン

日本サッカー協会から派遣された沖山監督が率いている事が話題になっているヨルダン女子代表。ワールドカップ出場権を獲得できる5位以内を目指したが、残念ながら日本に0-7で敗れてグループリーグを全敗の最下位で終わってしまった。

日本のトレセンメソッドで練習を積み重ねているせいだろうが、ヨルダンのサッカーは個人プレイ大好きな中東のチームとは思えないほど組織的で忠実な守備になっていて驚かされた。が、この試合についてはその戦術的な狙いが裏目に出てしまったのではないかと思う。

ベトナム戦の日本は、大儀見の上下の動き出しに宮間が縦パスを合わせるところから攻撃が始まっていたのだが、ヨルダンはそれを警戒して4バックが中に絞ってSHがサイドを見る6バックのような形にして来た。そのため、高瀬と吉良のところでほとんど基点が作れなかったのだが、その分中島と後藤の両SHが高い位置で沢山ボールを受け、ヨルダンの中に入ったSBと外に張ったSHの間のスペースをサイドのコンビネーションで突破し、数多くのチャンスを作って得点を重ねて行った。

澤の後継者とマスコミにもてはやされている猶本が、前半のボランチではなかなか縦への攻撃が形作れず、左SBに移ってからはプレイが目立つようになったが、上記ヨルダンの中央対策の影響があったので若干気の毒ではあった。後半終わりに澤が登場して攻守に格の違いを見せつけたが、日本がもし澤のようなスタイルの選手をボランチに求めるのであれば、猶本よりもU-17の杉田妃和選手のほうが適正があるのではないかと思う。

これで日本はワールドカップ出場権を確定させたが、当然目標は優勝である。とは言え今回の韓国代表には男性疑惑がある身長180cmのパク・ウンソンが出場しているので彼女(?)が出て来ると相当苦戦させられるだろう。準決勝以降は大儀見がクラブに戻ってしまうのは残念だが、何とかその分を若手の台頭で補って欲しい。

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