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「J2仕様のサッカーで結果を残すジュビロ」J2第11節 ジュビロ磐田-V・ファーレン長崎

開幕戦の札幌との試合でいきなり敗れ、J1から落ちて来たチーム特有の苦しみをジュビロも味わうことになるのかと思われたが、GW突入後の3試合で3連勝をマーク、開幕から11連勝の湘南を別格としても単独2位の座にのし上がってきた。

しかしこの試合の内容だけで言えば長崎のほうが上回っていた。長崎は高木琢也監督お得意のハードワーク守備からのロングボール主体のサッカーを展開、ジュビロは前田がDFに封殺されてほとんど基点になれず、たまにポポのミドルシュートとペク・ソンドンの切り込みがあるぐらいで、まともな攻撃の形が見つからない。

そして後半になるとより一層長崎のペースが上がり、イ・デホンの高さで基点を作りつつ中盤が分厚くフォローする形で攻めこむのだが、そういう時に限って魔が差したりするもので、13分に右サイドのペクからの何でもないクロスに前田が上手く競り勝ってゴールを決めてしまう。

長崎はそこから次々に選手を投入し、終盤はパワープレイで放り込みを強めるもののジュビロはGK八田のナイスセーブもあって粘り強く守りきり、長崎のシュート10本に対して磐田は5本という小火器ぶりではあったが、少ないチャンスをものにして3連勝を飾った。

磐田は長崎のプレスに対して純粋なパスサッカーではなく、前田は基点になれなかったけど比較的長いボールを使って圧力を交わし、守備のバランスは崩さずにセカンドボールを狙い、最後は個人の力で決めるという、J2で確実に結果を残すスタイルに早速馴染んでいるのにちょっと驚いてしまった。このままのサッカーで最後まで行ってしまうんだろうか?

逆に長崎は良いサッカーをしているんだけど決定力が無いのが苦しい。まあそれもJ2にありがちな悩みではあるのだが、観客動員が成績の割に伸び悩んでいるので補強も難しいだろうから、とにかくハードワークで推し進めるしか無さそうだ。

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