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「ボルシアMGの罠に嵌ったマインツ」ドイツ・ブンデスリーガ第33節 ボルシアMG-マインツ

まだチャンピオンズリーグ出場権にわずかながら可能性があったマインツは、アウェイで直前の順位に位置するボルシアMGと対戦したものの1-3と敗れ、残念ながらこれでCK圏外が確定してしまった。

マインツは岡崎が1トップの4-1-4-1という形を敷いてきたが、意外な事に試合は序盤からマインツがボールを支配すると言うよりは持たされている形になり、マインツの前線5人はちょうどボルシアMGの4-4のゾーンに圧縮されて満足にボールを持つことが出来ず、攻めはするんだけどチャンスらしいチャンスを作れないというマインツにとっては誤算となる展開に。

そうなると、えてしてポゼッションに慣れてないチームは攻め疲れて守備の集中力が切れてしまうもので、23分にCKからボールを拾われてのクロスを折り返され、完全にフリーになっていたシュトランツルに先制点を奪われてしまう。そして後半9分にも、右サイドからの突破を一度は止めたものの動き直しに付いて行けず2点目。どちらも完全に守備陣のミスによる失点だった。

マインツは後半21分に右からのクロスに飛び込んだチュボ・モティングがヘッドで決めて1点差に追いつくものの攻撃はそこまで。28分にカウンターから3点目を浴びてしまい万事休す。ボルシアMGの狡猾さ、粘り強さの前にマインツは完敗だった。

岡崎は精力的な動き出しに励んでいたものの、終始ボルシアMGの執拗なマークに遭ってボールが届かず、その分を確実なポストプレイでカバーしていたが、2列目がほとんど前を向いた良い形でボールを持てないので、ポストからの動き出しも意味がなく岡崎の得意な形に呼びこむ事が出来なかった。

幸い、ポカール決勝がバイエルン対ドルトムントになったので7位までEL圏が与えられるために、マインツは次の試合で勝てばヨーロッパへの挑戦権を手に入れられる。相手はプレイオフ権がかかっているHSVだけに相当激しい試合になるだろうが、そういう時こそ岡崎の力が必要になるはずだ。

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