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「岡崎14得点目との悲しい対比」ドイツ・ブンデスリーガ第32節 マインツ-ニュルンベルク

岡崎が欧州リーグでの日本人選手シーズン得点最多記録となる14得点目を挙げたという事で巷では話題になっている試合だが、それとは悲しいぐらい対照的に、降格圏に沈んだままのニュルンベルクにいる清武の苦悩が浮き彫りになって試合だった。

とにかくニュルンベルクはチームがバラバラ。一応フォーメーション的には1トップにドゥルミッチ、清武がトップ下に入る4-4-1-1なんだが、4-4のゾーンがあまりに低くてボールが高い位置で取れず、奪ってもまともなパスが前線まで届かない。で、やっと清武が持てたと思ったら、サイドがまるで上がって来なくてパスコースがドゥルミッチしか無いので、狭いところを無理やり通そうとしてミスになる、の繰り返し。

アウェイだからこれで90分辛抱して少ないチャンスに駆けるというのも一つの手ではあるのだが、前半30分にセットプレイからゴール前でいとも簡単に岡崎をフリーにさせてヘディングを流し込まれるようなミスをしているのではどうしようもない。岡崎の得点は嬉しいけど、90%はニュルンベルクのミスのおかげだよね。

もし長谷部が怪我をしていなければ、もうちょっと清武がやりたいサッカーと周りを結びつけることが出来たのかもしれないが、現状はあまりにチグハグで清武1人が空回りしている状態で見ていて辛い。シュツットガルトとは勝ち点6差があるので、あと2試合でプレイオフ圏まで辿り着く可能性は残されているが、この内容だと2部相手でも厳しいだろう、次のハノーファー戦でどこまで生まれ変われるかだね。

マインツのほうは、結果ほどには内容は良くなかったかな。まあもともと相手に引かれると大した仕事が出来るチームじゃないし、2トップだが右サイドに張り気味でプレイしていたチュボ・モティングを基点に攻撃を組み立てていただが、マリやソトといった2列目の選手が精彩を欠いて有効なチャンスをなかなか作れなかった。それだけに、岡崎の先制点の効果は大きかったと言える。なんとか岡崎には後2試合で15得点まで持って行って欲しいね。

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