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「やはり香川を野放しにしてはいけない」イングランド・プレミアリーグ第35節 エヴァートン-マンチェスター・ユナイテッド

昨日の午後12時から始まったマンUの試合。香川が先発だということで頑張って起きて見ていたけど、前半の内容を見てこれはダメだなと思ってテレビをそっ消し。朝起きたら当然のように負けていた。

その試合内容はだが、相手に引かれた時の日本代表の悪いパターンと全く同じ症状で、日本人としてはあまりにデジャヴと言うか懐かしい気持ちにさせられてしまった(苦笑)。

ガッチリと引いたエヴァートンに対し、香川が最初から中に入ってマタらとパス交換をしながらポジションチェンジをするんだけど、人がむやみに細かく動くばかりでボールはちっとも動かず、かつてのバルサやバイエルンのような2人目3人目の動きに呼応してダイレクトにパスが回るというのも一切なく、結局は手詰まりになってしまってGKまでボールを戻してみたりするばかり。前半のマンUのポゼッションは65%に達していたらしいが、相手はほとんど振り回されていないので全く意味が無い。

香川としては、とにかくバイタルのセンターでボールを受けて、そこからワンツーで崩して自分が得点をしたいという気持ちが強いのかもしれないが、キャリックにしてもフレッチャーにしても、遠藤やギュンドアンほど縦パスに対するセンスがないので、結局香川が受けたいタイミングやコースでパスをもらえず、PAの中でDFの間に埋もれてしまうだけになっている。

おまけに、ずっと中に入ってしまっているので守備時はビュットナー1人がサイドを守る羽目になり、コールマンらのサイドアタックに良いようにやられてしまっていた。個人では良いプレイもあったのだが、チーム全体として見ると残念ながら香川の働きは極めて悪かったと言わざるを得ない。

マンUで香川が良い働きをしている時は、基本的に左サイドのポジションを守って攻守のタスクをこなし、時折中央と絡んでパス交換し、タイミングを見てサイドからDFラインの裏側へと抜け出してピンポイントでクロスを上げているパターンであり、他のメンバーがサイドを中心にボールを集めるサッカーに慣れている以上、自分がセンターにいて得点をするよりも、サイドからチャンスメイクをして味方に得点を取らせるアシスト役のほうが香川の役割としては正解なんだよね。そう割り切れればいいんだけど、責任感が人一倍強いだけに「自分が得点を」という思考に囚われてしまうのだろう。

代表でも、香川や本田を放ったらかしにするとえてしてこういう中央糞詰まりサッカーをやってしまうんだけど、香川とマタの場合もショートパス志向で似ているだけに、同じたこつぼに入る危険性が露呈してしまったと言える。ザックと同様にモイーズがそこをちゃんと監督がコントロールしてチームとしての方向性をしっかり形作れるかどうかだけど、それだとまたクロス100発サッカーになってしまいそうで怖いんだよなあ・・・

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