サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「W杯に向けて心配な酒井の怪我」ドイツ・ブンデスリーガ第30節 ハノーファー96-HSV

昨日の深夜に第31節の試合があって、ハノーファーがフランクフルト相手に勝利を収めたようだが、その前に行われた第30節のHSV戦のレポートで。

ここまでリーグ戦4連敗中と、一気に残留争いに飲み込まれつつあったハノーファーだったが、この試合では序盤からHSVに対して激しいプレッシャーを仕掛け、9分に右サイドからの速い崩しにシュティンドルが合わせて先制すると、その後も1トップに入って活発に動くコナンを基点として次々とチャンスを作ってHSVの1本に対して実に15本のシュートを放つものの、クロスバーに当たるなど決定力を欠いてみすみす相手を仕留めるチャンスを逃してしまう。

そうなると往々にしてしっぺ返しを食らうのがサッカーの鉄則で、案の定後半3分に目下売り出し中のハカン・チャルハノールに直接FKを決められてしまう。この場面、酒井宏樹は壁に入っていたが、相手選手に力づくで押されてコースが空いてしまった。

しかしここでズルズルと行ってしまわなかったのがターニングポイントで、前半はあまり攻め上がりを見せなかった酒井も後半30分ぐらいから何度かオーバーラップを見せるようになり、86分にコナンが決めた決勝点は酒井のパスカットが起点になるなど、攻守両面で良いアクセントになっていた。

以前からCBに入ってのカバーや、サイドでの1対1の強さはドイツでも水準以上のものを見せていたが、最近は内田ばりにビルドアップの縦パスも出せるようになって、着実な成長を見せているのは嬉しい限り。ただ、右膝に怪我を抱えているらしくテーピングをしながらの出場で、チームも残留が決まるまでは手を抜くわけにはいかない状況なのが辛いところ。内田の復活もまだ不明だし、W杯に向けて酒井が無事でいてくれる事を祈るばかりである。

モバイルバージョンを終了