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「やはりコンセプトに合った人選は大事」ドイツ・ブンデスリーガ第30節 マインツ-ブレーメン

ここのところ、勝ったり負けたりの出入りが激しい試合が続き、欧州戦圏内が遠ざかりつつあったマインツは、ホームでのブレーメン戦に3-0と快勝、6位のヨーロッパリーグ出場枠まで勝ち点2と何とか食らいついた。

この試合では、冬の移籍から先発出場が続いていたク・ジャチョルではなくマリがトップ下の位置に入ったのだが、マリはシンプルにスペースへと飛び出すプレイが多く、まず味方がボールを持ったら動き出す岡崎が作ったスペースに入り込むため、マインツの攻撃の流れが早くスムーズになる。

マインツは先制点こそラッキーなオウンゴールだったが、前半は岡崎の動き出しにブレーメンの守備が翻弄され、16分の2点目は岡崎に直接のアシストこそ付かなかったが、彼とDFが競り合ったボールをモリッツが決めるなど、完全にマインツの攻撃のスイッチとして機能していた。後半はゲブレセラシエを投入して前線のキープ力を増したブレーメンに押され気味なったが、岡崎は今度はポストプレイで貢献、39分に3点目を決めたマリは岡崎からのパスからその後も岡崎を基点としたカウンターで2度の決定機を作るなど、1トップの選手として万能性を身に付けつつあるのはブラジルに向けて心強い限り。

ク・ジャチョルを起用した場合、彼はとにかく足元でパスを受けてキープやドリブルをしたがる割には当たりが弱くて攻撃を繋げられない上に、岡崎の動きとク・ジャチョル自身の動きがリンクしていないため、岡崎の走りが文字通りの無駄走りになってしまい、でも岡崎は何とかク・ジャチョルに合わせようとしてしまうので、余計に前線のダイナミズムが落ちるという悪循環になってしまう。

正直なところ、トゥヘル監督がク・ジャチョルと共に選択する場合が多い中盤ダイアモンド型の4-4-2については、岡崎よりもク・ジャチョルを活かすためのフォーメーションだと思うので、余計に何故ク・ジャチョルありきの体制にしてしまうのか非常に疑問である。つーか、そこはどうしても大人の事情があるのかなとつい邪推してしまうのだが、炎上が怖いので具体例は書かないでおこう(笑)。

傍から見る限りではマインツの残り試合はスタメン固定で決まりかなと思うんだけど・・・はてさて次節はどうなるか。

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