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「ワールドカップで細貝を使うならCBの位置?」ドイツ・ブンデスリーガ第29節 ヘルタ・ベルリン-ホッフェンハイム

既に試合は見ていたんだけど今週はいろいろと忙しくて戦評を書いている時間が無く、既に先週の試合になってしまったので細貝のプレイ中心に簡単なレポートで。

まあとにかくチームにとっても細貝にとっても厳しい戦いだった。

ヘルタは形の上では4-2-3-1だがボランチの相棒であるシェルブレットがかなり高い位置を取るので実質的には4-1-3-2のような配置になっており、しかも前目の5人がさほどプレスバックをしてくれないので、前半途中からホッフェンハイムがジリジリと前方プレスを強め始めるとほとんど防戦一方になってしまった。

ホッフェンハイムは、ヘルタの4バックとボランチの間に前線2人、細貝の近くに1人が常時張り付き、前線にボールが入ると中盤がさらに2人前に出て来て4バックに対して4人が対峙するため、ヘルタのDFラインが身動き取れず、細貝の両脇に出来たスペースに相手選手が入って来て彼がそこに食いついてしまうとバイタルエリアががら空きになる。

ヘルタは前半11分にアラギが先制点をゲットするものの、30分には追いつかれてその後も追加の失点は喰らわなかったものの厳しい内容が続き、後半17分にバウムヨハンが入り、細貝がCBの位置に下がった。ホームのヘルタにとってはイチかバチかの攻撃的な采配だったのだろうが、これが不思議と守備で妙な安定をもたらした。

相手陣内のアタッキングサードでポストプレイを潰しているという目を疑うような光景があったり(笑)、ボランチのようにアタックをかけに行って交わされたりと危ないシーンは多かったのだが、細貝が入るととにもかくにもラインが下がらなくなるのは事実で、肉を切らせて骨を断つという具合にヘルタが後半は押し込んだのだが、ラモスが何度かあった決定的なチャンスを生かせずドローに終わった。

SBとボランチの1枚が上がっている事が多い日本代表だと、守備的ボランチの選手は2枚のCBと最後の砦として働く意味合いが強く、猟犬のように人に食らいついてナンボの細貝はこの試合のように不安定さをもたらすだけになってしまう事が多いのだが、点が必要な時にとにかくラインを上げてプッシュするCB細貝という選択肢は結構アリじゃないかと思っている。でもザックはやらないだろうけどね(笑)。

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