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「点を取って”からの”本田に未来が見えた」イタリア・セリエA第32節 ジェノア-ACミラン

昨日はニュースもTwitterもその話題ばかりでいい加減耳タコ目タコになってしまった、本田がセリエA初ゴールを決めたジェノア戦を改めて見てみた。

試合後のガゼッタ誌では、「ゴールの後、動きが良くなった。イタリアで2点目、セリエAで初得点だが、守備に関してはもっとやらなければならない」と寸評が書かれていた通り、特に前半の本田のプレイにはほとんど見るべきものが無かった。

1つは、ジェノアが本田のサイドについてはアントネッリとスクッリが執拗にプレスを仕掛けて来て、久々にボランチで先発したモントリーヴォとの息も合わず、本田が後ろから狙われているタイミングでパスが来るために、孤立した本田は仕方なく足元でボールをキープしようとするんだけど結局ロストさせられてしまう、といった場面が頻発した。

ただ、苦しいプレイは本田だけに限らず特にパッツィーニはハイラインによる牽制と厳しいマークでほぼ存在を消され、何とかターラブトだけが調子の良さを見せてボールに絡む事が出来ていたという状態だけに、そのターラブトが一瞬相手のマークが外れた隙にドリブルで突破、ミドルシュートをコースに決められたのはラッキーだった。そして、56分にまたターラブトのスルーパスを受けた本田がDFとGKのアタックを突破して2点目。

これで本田の対面で壁になっていたアントネッリがマークを緩めるようになり、それまではマイボール時にはサイドに張ったまま動かない状態が多かった本田自身の動きも、いったん中に入って後ろからのパスを引き出してつないだ後にサイドを上がって受けるというリズムが出始め、右サイドでより多くの攻撃チャンスを作り出すことが出来ていた。相手との関係があるので一概には言えないが、得点後に見せたそういう流れが定着すれば、より本田の活躍が期待できるようになるはずだ。

あとはやっぱり右足だね~。この試合でもやはり左に持ち替えて中に返すようなプレイが何度かあったけど、そこに右足からのアーリークロスという選択肢が出来るだけで、相手は戸惑うし攻撃のスピードアップにもつながる。今後も右サイドで起用されるのであれば、確実なボールキープ力とともに右足のレベルアップもお願いしたいところだ。

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