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「岡崎も相手チームに対策されるようになったのかも」ドイツ・ブンデスリーガ第28節 マインツ-アウグスブルク

マインツ自体は3-0と快勝したのに、チームのトップスコアラーである岡崎にはゴールもアシストもつかずに終わってしまったのだが、岡崎を狙ったものであるかどうかは不明ではあるものの、アウグスブルクが取って来た戦術にその原因があったと見ている。

前半のアウグスブルクは、マイボールの時にはCBが比較的深めに守ってSBと中盤のラインが高い位置でワイドに開く形にしていた。これにより、マインツの2列目もそこに合わせて広がった形で守ることになり、複数人でプレスが効きにくく、マインツがボールを奪っても岡崎との距離が広くて相手CBの位置が深めなので裏に抜ける形にはつながらず、間に入ったク・ジャチョルへのプレッシャーもきつくてマインツが得意としているショートカウンターが上手く嵌らなかった。

もっともそれはアウグスブルクにもデメリットはあって、CBが深いので安定したビルドアップが出来ず、アルティントップとボバティジャ、ハーンといった前線に良い形でボールが渡らず、チャンスは偶発的にサイドを攻められた場合に限られ、流れとしては完全に膠着状態であった。が、23分にCKから放ったボレーがふらふらとゴール隅のコースに吸い込まれるラッキーな先制点をマインツがゲット。

マインツは前半のうちに2人の選手を怪我で失うというアウグスブルクの不運にも助けられ、徐々に中盤でのポゼッションを高めてペースを握ると、38分にはミドルシュートのこぼれ球を拾おうとしたミュラーの蹴ったボールがGKの顔に当たってゴールという、これまた幸運なゴールで2点差。

後半になると前半は広いスペースを走り回っていたミュラーに疲れが見え始め、逆サイドのチュボ・モティングややっとこさボールを持てるようになったク・ジャチョルが攻撃で存在感を見せるも、強引さに頼り気味でゴールにはつながらない。そして83分にようやくガイスの豪快なミドルが決まって勝負あり。

岡崎は相手の裏抜け対策もあってなかなか得意な形でボールを持てず、シュートも上手いこと当たらずに正面に飛ぶなどちょっと得点運からは遠ざかっている感じ。その分、絶え間ない前線からのチェイスで貢献していたが、相手の対策や味方の調子が微妙なのもあって足踏み状態かな。まあケチャドバを待ちましょう。

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