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「ブンデスリーガ養成ギプス」ドイツ・ブンデスリーガ第25節 ホッフェンハイム-マインツ

25節を終えた時点でリーグ5位、そして4位のレヴァークーゼンに勝ち点3差まで迫ってチャンピオンズリーグ出場が夢ではない位置にまで登ってきたマインツ。確かに結果を見れば申し分ないんだけど、個人的にはトゥヘル監督はもっと簡単に勝てるのに、大リーグボール養成ギプスのようにあえてわざと難しい道を選んでいるように思えてならない(笑)。

この試合なんかがまさしく典型的な例で、トゥヘル監督は最近お気に入りの中盤ダイアモンド型の4-4-2で臨んだのだが、相変わらず相手のプレスが強いと1ボランチのサイドにどんどんパスを通されてDFはザル状態、攻撃ではトップ下に入ったク・ジャチョルのところが狙われて基点が出来ず、ロングボールを蹴ってもなかなか岡崎もキープが出来ず、幸運にも外れたがPKを与えるなど少なくとも前半のうちに4度は決定機を作られるという酷い有り様。しかも後半8分までに2点を取られて、これはマインツファンの誰もが完全に終わったと思った事だろう。

ところが、後半14分にザラーとミュラーを入れて4-3-3のような形にした事で戦況はガラリと変わる。22分に右からのクロスに飛び込んだチュボ・モティングが合わせて1点差にすると、6分後にはマリのスルーパスがDFに当たり、リフレクションがまたザラーに当たってゴールイン、そしてまた2分後にはチュボ・モティングのドリブルからのクロスを岡崎がDFの前に入り込んでヘディングを決め、わずか8分で3点を決めて逆転してしまう。

これですっかり足が止まってしまったホッフェンハイムに対してマインツは容赦なく、ロスタイムに相手のミスを拾ったミュラーからのスルーパスを走りながら流し込む岡崎の2得点目で終わってみれば4-2の快勝。岡崎はこれで自身初の2ケタ得点をマークし、見事ザックとの約束を果たしてみせた。

岡崎を1トップに固定したほうが良いんじゃないかという説は、ここでも皆さんが耳タコになるぐらいしつこく書いているんだけど、ここまではっきりとした結果が出てまで4-4-2にこだわる理由は何なのか、誰か現地の記者がトゥヘル監督に聞いて欲しいよね(笑)。コロコロ戦術を変える監督なので、ザックのように3-4-3が十八番というわけでは無いだろうし、ホッフェンハイムのような前がかりなチームならなおさら4-1-4-1が効くはずなのにねえ・・・本当に不思議だ。

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